上田二郎

元国税調査官
1964年生まれ。東京都出身。
83年、東京国税局採用。千葉県内及び東京都内の税務署勤務を経て、88年に東京国税局査察部に配属。その後、2年間の税務署勤務があるものの、2007年に千葉県内の税務署の統括国税調査官として配属されるまでの合計17年間を、マルサの内偵調査部門で勤務した。09年、妻の実家を継承するために東京国税局を退職したが、縁あって再び税理士として税務の世界につながっている。
国税庁が「副業拡大に水を差す」と批判された所得税改正に動く真の狙い
上田二郎
雑所得を原則的に収入金額300万円以下とする、「所得税基本通達の制定について」の改正案がにわかに話題になった。今回は、国税庁が示した改正案の狙いと、その根っこにある所得税の現状の問題点を少し丁寧に解説したい。
国税庁が「副業拡大に水を差す」と批判された所得税改正に動く真の狙い
国税のDX戦略「KSK」の正体、コロナ禍でも儲かった業界を狙い撃ち調査?
上田二郎
国税庁のDX戦略の柱と噂されるKSK(国税総合管理システム)。「国税庁はAIを使って調査対象者を探し出す」などの都市伝説がまことしやかに流れている。しかし、KSKには調査対象者を見つけ出す機能は備わっていないため国税職員は鼻で笑っている。実際の調査現場ではどのようにして調査対象者を選び出しているのか、さらに2022年に狙い撃ちされそうな業界を紹介したい。
国税のDX戦略「KSK」の正体、コロナ禍でも儲かった業界を狙い撃ち調査?
国税が優遇税制にメス!「みなし寄附金」のターゲットにされ窮地に陥る法人は?
上田二郎
「みなし寄附金」制度。一般の人はあまりピンとこないかもしれないが、公益法人等に与えられた優遇税制だ。コロナによって財政支出が大幅に増加し、東京オリンピック・パラリンピックの宴の後には多額の赤字のつけが押し寄せる。そんな中、財務省がこっそり、この優遇税制の見直しに着手した。改正の背景と内容をつぶさに見ると、税務調査の次のターゲットがおぼろげに浮かび上がる。
国税が優遇税制にメス!「みなし寄附金」のターゲットにされ窮地に陥る法人は?
国税庁が調査のギアを上げた!脱税事業者の「逃げ回り」を封じる一手とは
上田二郎
国税庁が管轄区域の見直しを行った。「頭のいい富裕層」は、既に調査権限の及ばない海外に脱税手段を移しているが、そもそも海外取引をしていなければその手が使えない。そこで、海外手段が使えない人たちがやっていたのが逃げ回りだが、もう逃げ回りはできなくなりそうだ。
国税庁が調査のギアを上げた!脱税事業者の「逃げ回り」を封じる一手とは
#22
寺の4割が年収300万円以下!困窮寺院が「厚生年金」を駆け込み寺にすべき理由
上田二郎
宗教法人は原則非課税であるため、多くの人が「坊主丸もうけ」と思っているかもしれない。しかし、実際には「富める寺」と「廃れる寺」の二極化が起こっている。お寺の"経営"と継承に関する厳しい現状と、その解決策を解説する。
寺の4割が年収300万円以下!困窮寺院が「厚生年金」を駆け込み寺にすべき理由
#18
税務署が普通の会社員の副業を狙い撃ち!確定申告書「あの欄」の変化を凝視
上田二郎
2020年分から、確定申告書の雑所得の欄が3区分になりました。小さな変化ですが、これは国税庁がサラリーマンの副業への税務調査や、仮想通貨(暗号資産)の分析に本腰を入れたシグナル。国税庁の狙いを元国税査察官であり税理士の上田二郎氏が解説します。
税務署が普通の会社員の副業を狙い撃ち!確定申告書「あの欄」の変化を凝視
FXで儲けて2.7億脱税、元マルサが語る「強制調査のきっかけは相続税」
上田二郎
私は元マルサの税理士ではあり、相続税の専門知識はない。しかし、FXの強制調査に道を開いたのは、相続税の調査が始まりだった。そこで、マルサと相続税についての話をしたい。
FXで儲けて2.7億脱税、元マルサが語る「強制調査のきっかけは相続税」
再公開5
決め手は「100万円の出金」暴かれた簿外預金
上田二郎
TVドラマ化決定!ついに着手したH医師への調査。これは上田にとって国税職員としての最後の調査だった。しかし、5年間も放置されてきた妻名義の口座は本当に収入除外の口座なのか。しかも調査期間は3ヵ月のみ。不安のまま始まった調査の行方を決めたのは、銀行の取引記録に残されたただ1度の出金記録だった。
決め手は「100万円の出金」暴かれた簿外預金
再公開4
「ATMでの1000円の入出金」は脱税口座の典型的な動き方
上田二郎
TVドラマ化決定!妻名義の銀行口座に溜め込まれた1700万円の現金。この口座は除外した売上を振り込んだ簿外預金なのか、それとも申告に上がっているものなのか、調査を行うだけの根拠が足りない。それでも、調査官の勘は「これは簿外預金だ」と言っている。調査に踏み切るべきかどうか、その結論は!?
「ATMでの1000円の入出金」は脱税口座の典型的な動き方
再公開3
「逆L口座」から脱税の金の動きが見える
上田二郎
TVドラマ化決定!調査資料に記載された、たった一度の妻名義の口座への約30万円の振込が“調査の勘”にひっかかった。調べてみると、その口座は13年間眠っていて6年前に突然目覚めた口座であり、しかも、読み通りの「逆L口座」だった。果たしてこの口座は脱税のための売上除外口座なのか!?
「逆L口座」から脱税の金の動きが見える
再公開2
「休眠口座の怪しい動き」にマルサ歴17年の勘が働いた
上田二郎
TVドラマ化決定!脱税に使われる道具のひとつが銀行口座。休眠口座や倒産した企業の口座、外国人が売却した口座など、多くの銀行口座が悪用されている。特別調査部門が監視しながらも、5年の間、調査に踏み切れなかった内科医。その調査のカギになったのは、遠隔地に開設された妻名義の預金口座だった。
「休眠口座の怪しい動き」にマルサ歴17年の勘が働いた
再公開1
「正直者がバカを見る」脱税を見抜く特別調査部門の目
上田二郎
TVドラマ化決定!トクチョウ(特別調査部門)とは、別名ピンク担当と呼ばれる国税局直轄の調査チーム。風俗店や飲食店の他、弁護士、司法書士、医師など、大口の申告漏れが見つかりそうな案件を対象に調査を行っている。徹底した調査で脱税者を追いつめるその実力を、実際にチームの指揮を執った元国税調査官が明かす。
「正直者がバカを見る」脱税を見抜く特別調査部門の目
最終回
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(4)最後の決め手は、ただ1度の出金記録だった
上田二郎
ついに着手したH医師への調査。これは上田にとって国税職員としての最後の調査だった。しかし、5年間も放置されてきた妻名義の口座は本当に収入除外の口座なのか。しかも調査期間は3カ月のみ。不安のまま始まった調査の行方を決めたのは、銀行の取引記録に残されたただ1度の出金記録だった。
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(4)最後の決め手は、ただ1度の出金記録だった
第4回
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(3)簿外預金か否か、調査に踏み切る根拠が足りない!
上田二郎
妻名義の銀行口座に溜め込まれた1700万円の現金。この口座は除外した売上を振り込んだ簿外預金なのか、それとも申告に上がっているものなのか、調査を行うだけの根拠が足りない。それでも、調査官の勘は「これは簿外預金だ」と言っている。調査に踏み切るべきかどうか、その結論は!?
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(3)簿外預金か否か、調査に踏み切る根拠が足りない!
第3回
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(2)13年間眠っていて突然目覚めた銀行口座
上田二郎
調査資料に記載された、たった一度の妻名義の口座への約30万円の振込が“調査の勘”にひっかかった。調べてみると、その口座は13年間眠っていて6年前に突然目覚めた口座であり、しかも、読み通りの「逆L口座」だった。果たしてこの口座は脱税のための売上除外口座なのか!?
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(2)13年間眠っていて突然目覚めた銀行口座
第2回
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(1)5年間見送られた調査に着手したカギは?
上田二郎
脱税に使われる道具のひとつが銀行口座である。休眠口座や倒産した企業の口座、外国人が売却した口座など、多くの銀行口座が悪用されている。特別調査部門が監視しながらも、5年の間、調査に踏み切れなかった内科医。その調査のカギになったのは、遠隔地に開設された妻名義の預金口座だった。
妻名義の休眠口座で脱税した内科医(1)5年間見送られた調査に着手したカギは?
第1回
元国税調査官が明かす特別調査部門の知られざる実力
上田二郎
トクチョウ(特別調査部門)とは、別名ピンク担当と呼ばれる国税局直轄の調査チーム。風俗店や飲食店の他、弁護士、司法書士、医師など、大口の申告漏れが見つかりそうな案件を対象に調査を行っている。徹底した調査で脱税者を追いつめるその実力を、実際にチームの指揮を執った元国税調査官が明かす。
元国税調査官が明かす特別調査部門の知られざる実力
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