飯田泰之
世界経済を学ぶ第一歩に
リーマンショック以前の世界経済で、多くの信奉者がいたのが“グローバリゼーション神話”だ。人が、物が、そして資本が、世界を自由に移動し、誰もがより豊かになる──という主張は、現在よりもはるかに説得力があった。

安易な創造的破壊論を批判
新年早々、経済学者の竹森俊平氏は、経済財政諮問会議(内閣府)の新委員就任が伝えられた。彼を一躍有名にしたのが本書である。

現代経済学の悪徳を指摘
経済学的な思考法の柱とも言える過度の数学的厳密性、統計的有意性の乱用、社会工学的な発想の問題点が整理されている。

過去を学び未来に生かす
経済・社会が大きな転換点を迎えようとするとき、私たちが頼るべき“導きの糸”は、最先端の知識とは限らない。

貨幣の本質を学べる好著
今、金融の世界に大きな変化が訪れている。AI(人工知能)による金融業の変容はもとより、電子通貨の登場は貨幣そのものの性質を転換させる可能性を秘めている。
