玉田慎二
#8
紅麹問題の対応に追われる消費者庁の新設幹部ポストに厚生労働省の薬系技官が抜てきされた。この人事は紅麹問題とは関係のない“偶然”。では、霞が関人事のどのような“力学”によって新設されたのか。霞が関の内側にたっぷり迫り、薬系技官の出世ルートが分かる「最新版キャリアピラミッド」の詳細な図解とともにお届けする。

#5
大正製薬は大衆薬を扱う自動販売機のラインアップに新型コロナウイルス検査キットを加えることを要望している。取り扱い範囲を広げる動きに、厚生労働省、薬剤師団体、薬局、ドラッグストアはどう反応したのか。賛成派、反対派は意外な形で分かれた。

番外編
2022年度診療報酬改定の大枠が定まり、技術料本体部分は医科0.26%増、調剤0.08%増のプラス改定で決着した。今後は点数配分など詰めの議論が進む。とりわけ業界の注目を集めているのは、処方箋再利用を可能にする「リフィル処方」の導入だ。医師会が強硬に反対してきたこの項目はなぜ実現したのか。22年度診療報酬改定の舞台裏に迫る。

#6
2022年度の診療報酬改定が大詰めを迎えている。技術料「本体部分」の改定の行方を医師と薬剤師が固唾をのんで見守る中で、関係者の間でひそかに注目を集める改定項目がある。処方箋再利用を可能にする「リフィル処方」の導入だ。医師会の猛反発必至のこの改定を実現すべく、厚労省と薬剤師会は04年から布石を打っていた。
