千田嘉博
いま一大ブームとなった城歩き。全国にある中世・近世の城跡は3万カ所に及び、各地の城を訪れる老若男女が増えている。文献だけでなく、近年研究が進む城郭考古学の成果で、武将の考え方もわかるという。国内外の城を城郭考古学の立場から研究する千田嘉博教授(奈良大学文学部)の最新刊『歴史を読み解く城歩き』から一部抜粋し、歴史の大舞台となった城跡を訪ね、武将らの心を推し量ってみよう。

世界遺産「古都京都の文化財」の構成遺産の一つとして見学者が絶えない二条城。ここにはたびたび城が築かれてきた。信長の武家御城しかり、家康の二条城しかりである。近年の城郭考古学の成果から諸史料を見直すと、それぞれの違いが浮かび上がってくるという。国内外の城を城郭考古学の立場から研究する千田嘉博教授(奈良大学文学部)の最新刊『歴史を読み解く城歩き』から一部抜粋し、信長、家康がどのような二条城を築いたかを見ていこう。

街道と琵琶湖を掌握して都へ迫る浅井・朝倉連合。なぜ信長・秀吉・家康はこの強固な連合を打ち破ることができたのか。国内外の城に精通し、テレビ・ラジオや講演で大人気の城郭考古学者・千田嘉博教授(奈良大学文学部)の最新刊『歴史を読み解く城歩き』から、一部抜粋し、城郭考古学からわかる籠城・攻城のポイント、秀吉の猛攻、信長の執念に迫る。
