鳥嶋和彦
「ドラゴンボールのテーマパークは作るべきじゃない」伝説のジャンプ編集長が海外の計画に大反対するワケ
「ドラゴンボールのテーマパークは作るべきではない!」――『週刊少年ジャンプ』伝説の編集長・鳥嶋和彦さんが指摘する背景にあるのは、「ジャンプ作品は日本の子どもが育てた」という考えだ。読者を置き去りにしたビジネスの行方、原作を軽視する映像化の問題、そして出版社の責任とは。

『週刊少年ジャンプ』の黄金時代を築いた編集者、鳥嶋和彦さんは漫画をテレビアニメや映画、ゲームやグッズに展開した第一人者だ。今や世界中で視聴される『ドラゴンボール』アニメ化の裏側には、「アラレちゃんショック」という大失敗があったという。テレビ局や映画会社など外部のベテランたちと交渉する術をどうやって身に付けたのか。味方がいない中、新事業を切り開くのに、何が原動力となったのか。

伝説の編集者として知られる鳥嶋和彦さんは、漫画家・鳥山明さんの才能を見いだして『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』を、ゲームに先見の明があり『ドラゴンクエスト』シリーズを手掛けた。その後、編集部を離れたものの、立て直しのために『週刊少年ジャンプ』第6代編集長に就任。『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』など数々のメガヒットを世に送り出してきた。現場の才能に全幅の信頼を置き、必要なときには毅然と手を打つ――「部下に任せて、部下を守る」リーダーシップとは。

『週刊少年ジャンプ』第6代編集長、「Dr.マシリト」こと鳥嶋和彦さんは、漫画家・鳥山明さんの才能を見つけ育てた伝説の編集者だ。担当した『ドラゴンボール』やゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの他にも、『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』など数々のメガヒット作品に関ってきた。ものすごい仕事量をこなしてきた鳥嶋さんだが、意外にも、「楽することばかり考えてきた」という。最小の労力で最大の成果を出すには、どうしたらいいのか。考え方と実践法を教えてもらった。

『週刊少年ジャンプ』第6代編集長を務めた鳥嶋和彦さんは、実は入社するまで漫画をほとんど読んだことがなく、ジャンプの存在すら知らなかったという。そんな人物が、どうやって漫画家・鳥山明さんの才能を見つけ『ドラゴンボール』を生み出したのか。その後も『ドラゴンクエスト』『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』など数々のメガヒット作品に関わり続けたのはなぜか。「やりたいことがない」「職場が合わない」と悩む全ての人に向けて、仕事との向き合い方を語る。
