岩間一弘
「みそラーメンは偶然できた」は都市伝説?札幌名物を全国ブランドにした“仕掛け人”とは
第2次世界大戦後、札幌ラーメンの始まりは醤油味だったが、「味の三平」初代店主のひらめきにより、「みそラーメン」が札幌ラーメンの主流となっていく。だが、それがご当地の名物として全国的に認知されていく過程は、「内地」たる本州と、「植民地」とも揶揄される北海道における、力関係の縮図だった。※本稿は、岩間一弘『中華料理と日本人 帝国主義から懐かしの味への100年史』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。

「シウマイ娘」って誰?崎陽軒の「横浜のソウルフード」を全国に広めた若き女性たち
横浜市民のシュウマイへの支出額は、2023年でも全国平均の約2.4倍という。1922年に「元祖・横浜シウマイ」を大ヒットさせた中国の料理人・鮑博公は、最初は日本人のシュウマイの食べ方にカルチャーショックを受けていた。なぜ、この地にシュウマイが根づいたのか?横浜のソウルフードの歴史をたどる。※本稿は、岩間一弘『中華料理と日本人 帝国主義から懐かしの味への100年史』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。

ラーメンはなぜ「世界に誇る日本食」となったのか?“進化”を支えた意外な人たち
「日本三大ラーメン」といえば札幌、博多、喜多方だ。やがて「ご当地ラーメン」は日本各地で誕生し、世界に広まったが、ルーツには中国と朝鮮の人々の大きな貢献があった。1884年に登場した「南京そば」に始まる、日本人の国民食の近代史をひもとく。※本稿は、岩間一弘『中華料理と日本人 帝国主義から懐かしの味への100年史』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。
