橋本健二
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日本は本当に「一億総中流」の社会だったのか。『新しい階級社会』の著者であり、格差研究の第一人者である橋本健二・早稲田大学人間科学学術院教授が、40年にわたる研究の歩みと、バブル崩壊後に顕在化した階級社会の実像を語る。そして、非正規労働の拡大が生んだアンダークラス、女性間格差、コロナ禍の影響を通じて、現代日本が直面する存続の危機を浮き彫りにする。

【4万人調査】だから自民は強いのか…支持基盤の中核「新自由主義右翼」たちの実態
今年2月の衆院選で中道改革連合が大敗したのは記憶に新しい。さらに2025年7月の参院選でも、自民党への逆風が吹いたにもかかわらず、リベラル勢力はその受け皿になりきれなかった。一方で、筆者らが4万3820人を対象に行った調査では、戦後革新の立場に近い層は計47.3%(リベラル26.4%、平和主義者20.9%)と最大勢力を占める。それにもかかわらず、なぜ彼らは国政選挙で勝てないのか。分析の鍵を握るのは「新自由主義右翼」という存在である。※本稿は、社会学者の橋本健二『新しい階級社会 最新データが明かす〈格差拡大の果て〉』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

【衝撃データ】「努力不足じゃなかった…」女性2倍・高卒3倍が突きつける格差の現実
総務省統計局「労働力調査」によると、「フリーター」と定義される15~34歳のパート・アルバイト従業者数は130万人。さらに、35歳~54歳の非正規雇用労働者数は660万人にのぼる。彼らの多くは、個人の努力不足と切り捨てられがちだが、筆者の研究によれば、本人の力が及ばない要因でアンダークラスに組み込まれている面があるという。※本稿は、社会学者の橋本健二『新しい階級社会 最新データが明かす〈格差拡大の果て〉』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
