最下層からの成り上がり投資術!
2017年5月9日公開(2017年5月9日更新)
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「最下層からの成り上がり投資術!」

著者・コラム紹介

最下層からの成り上がり投資術!

藤井英敏 ふじい・ひでとし

カブ知恵代表取締役。日興證券、フィスコ等を経て05年にカブ知恵を設立。歯に衣着せぬ語り口が個人投資家に人気。雑誌「ザイ」をはじめ多方面に活躍中。

藤井 英敏

フランス大統領選挙を無事通過し、日経平均株価は
年初来高値を更新! 今のような上昇基調では
リスク許容度を引き上げて儲けのチャンスを掴め!

 フランス大統領選の決選投票が2017年5月7日、即日開票され、EU離脱を問う国民投票の実施を掲げたルペン候補を大差で破り、EUとの協調を訴えたマクロン前経済相が当選しました。

 フランスがユーロ圏から離脱する「Frexit(フレグジット)」懸念が大きく後退したことが好感され、ゴールデンウィーク明け5月8日の日経平均株価は、2日終値比450.00円(2.31%)高の1万9895.70円と、3月13日の1万9633.75円以来、2カ月ぶりに年初来高値を更新。2015年12月3日の1万9939.90円以来、約1年5カ月ぶりの高値を付けました。

■日経平均株価チャート(日足・6カ月)
日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 そして、5月8日の東京株式市場では、売り買いが激しく交錯し、東証1部の売買代金は3兆4434億円と、2016年12月9日以来、約5カ月ぶりの水準に膨らみました。

 このように、5月8日に商いを伴って日経平均株価が大幅高となったことで、東京株式市場で、相当強力な上昇トレンドが発生した可能性が高まったとみてよいでしょう。

テクニカル的に見ても
日経平均株価は短期・中期ともに良好!

 テクニカル的には、5月8日の日経平均株価終値は1万9895.70円と、5日移動平均線(8日現在1万9420.10円)、25日移動平均線(同1万8854.08円)、75日移動平均線(同1万9116.79円)など重要な移動平均線を上回っています。つまり、短期・中期のテクニカルが良好です。

 このため、少なくとも、5日移動平均線を終値で下回るまでは、短期の株式需給は良好な状態が維持され、日経平均株価は上がりやすく、下がり難い状況が続くでしょう。なお、5日移動平均線を下回った場合の押し目メドは、2日と8日とで空けた窓(1万9464.30~1万9705.13円)埋めが意識されるとみています。

 当面の日経平均株価については、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドプラス2σ(5月8日現在1万9603.22円)と、同プラス3σ(同1万9979.36円)との間を推移する「バンドウォーク」を想定します。もし同プラス2σを割り込むようなら、同プラス1σ(同1万9227.08円)付近までの調整をイメージすればよいでしょう。

 逆に、同プラス2σを上回っている限り、買い方有利の需給が続き、売り方の損失覚悟の買い戻しが断続的に入り、現状の「踏み上げ相場」が継続する見通しです。

日経平均株価の高値更新の裏には
外国人投資家による「まとめ買い」が

 投資主体別では、5月8日に起こった日経平均株価の大幅高の主因は、これまで、日本株の組み入れ比率を落としていた外国人投資家による「日本株のまとめ買い」と観測されていました。一方、個人投資家は利食い売り、または、戻り待ちの売りを出し、逆張り的に売り向かったと推察されます。

 当面は、この「外国人買い+個人売り」の需給の構図が継続するとみています。また、外国人が続く限り、日本株の上昇基調は継続するでしょう。

今週は決算発表が目白押し
好業績の企業を見極めよう!

 ところで、前回も当コラムで指摘しましたが、今週は3月決算企業を中心に、決算発表がピークを迎えます。9日は246件、10日は327件、11日は393件、12日はピークで990件、来週の15日に382件が予定されています。

 今後は、先行きの好業績が期待できる銘柄群が買われ、そうではない銘柄は売られ、業績を主因に銘柄が選別されるでしょう。つまり、好業績銘柄が強い銘柄となり、悪業績銘柄が弱い銘柄となり、強弱がはっきりしていくと考えます。

 このため、もし、今回の決算発表を機に、あなたの保有している銘柄が弱い銘柄になったなら、躊躇せずそれらを売却し、強い銘柄に乗り換えて、ポートフォリオを強い銘柄だけで構成させるようにメンテナンスしましょう。

新興市場では時価総額が増加し、
格好の買い相場に!

 一方、「5月8日の東証マザーズ市場とジャスダック市場を合わせた時価総額が、昨年末比1割強増加して13兆620億円と、約1年8カ月ぶりの水準になった」との報道が話題になっています。

 東証マザーズ市場とジャスダック市場のメインプレーヤーは、信用取引も活用し、積極的、且つ、短期売買を好むアクティブ個人が主役です。当然のことながら、新興市場の時価総額の増加は、アクティブ個人の手の内の改善に直結しているはずです。同時に、足元のアクティブ個人の活性度は上がっていることでしょう。

 アクティブ個人の活性が上がっている状況は、普通の投資家にとって、買いからエントリーして、非常に儲け易い投資環境です。

 このような良好な投資環境では貪欲に、儲けられるだけ儲けようとすることが非常に大切です。具体的には、組み入れ比率、つまり投資資金に対して実際に株を買っている金額の比率は、リスク許容度のマックスまで引き上げたいですね。決算発表を終えた銘柄の中から、あなたが、「これはいい!」と感じる銘柄を積極的に組み入れて、値上がりを待てばよいでしょう。

 上昇相場では高い組み入れ比率を維持して、上昇トレンドを最大限に享受するように行動するべきです。そしてその後、「上昇トレンドが終わりつつある」とあなたが感じたら、徐々に利食い売りを先行させて、組み入れ比率を低下させていきましょう。

良好な投資環境だからこそ、
資金管理を徹底しながら最大の利益を狙っていこう

 上昇相場では「攻める」、下落相場では「守る」。この攻守の切り替えが株式投資では最も重要なことだと思います。

 特に、多くの個人投資家は下落相場でも高い組み入れ比率を維持してしまい、膨らむ評価損に耐えらず、下落最終局面で投げ売りしてしまう愚を犯しがちです。とりわけ、信用取引を行う個人がそのような事態に陥ると、市場からの退場は不可避ということになりかねません。だからこそ、個人投資家にとって、組み入れ比率やレバレッジ比率等のリスク管理・資金管理は極めて重要なのです。

 北朝鮮問題の緊張も一応ピークアウトし、フランス大統領選挙も無事に終了しました。決算発表も、今週でピークアウトします。このため、来週以降の日本株は視界良好な投資環境になる見込みです。

 資金管理を徹底して、今後見込める上昇相場を最大限に享受し、是非、投資収益の最大化を実現してください。

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