最下層からの成り上がり投資術!
2018年3月13日公開(2018年3月13日更新)
バックナンバー 著者・コラム紹介
藤井 英敏

日経平均は「森友問題」により上値が抑制されるも、
「権利取り」の買いにより下値も堅い状態に!
底割れをしない限り、個別物色株を積極的に狙おう!

 3月12日の日経平均株価は、前週末比356.90円高の2万1826.10円で寄り付いた後、9時25分に2万1971.16円の高値を付けました。その後、281.19円下落し13時51分に2万1689.97円の安値を付けました。しかし、そこから134.06円戻し、終値は2万1824.03円でした。

■日経平均株価チャート/15分足・5日
日経平均株価チャート/15分足・5日日経平均株価チャート/15分足・5日(出典:SBI証券公式サイト)
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 356.90円高で始まった背景は、前週末3月9日の米国株高です。ザラ場中、高値から281.19円下落した理由は、学校法人「森友学園」への国有地売却問題の再燃です。

足元の日本株は、米国株などの外部要因は良好ながら
「森友問題」などの内部要因が足を引っ張る形に

 3月9日のNYダウは大幅続伸し、前日比440.53ドル高の2万5335.74ドルでした。ナスダック総合株価指数は6日続伸し、同132.864ポイント高の7560.810ポイントと、1月26日に付けた過去最高値をほぼ1カ月半ぶりに更新しました。

 2月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数の伸びは前月比31.3万人と市場予想の約20.5万人を大きく上回った一方で、平均時給の伸びが前月比0.1%上昇と、市場予想の0.2%上昇を下回りました。これで、緩やかな賃金上昇が続く一方、インフレを加速させるほどではないと受け止められ、FRBが利上げを加速するとの見方が後退し、米国株高となりました。

 「森友問題」に関しては、3月12日午後、財務省が「森友学園」への国有地売却の決裁文書に関する調査結果を国会に報告しました。財務省や近畿財務局が途中で書き換えた文書は14あり、鴻池祥肇元防災相、平沼赳夫元経済産業相ら4人の政治家の名前を含む記述を削った例や、安倍昭恵首相夫人に関する記述を削除していたことがわかりました。

 そして、ザラ場中、麻生財務相が14時5分目途に、財務省内で記者会見を行うと伝わり、「森友問題」深刻化への懸念が一段と強まり、日経平均株価は急速に伸び悩みました。しかし、会見で、麻生氏は自らの進退について、「考えていない」と述べたと伝わり、大引けにかけて買い戻しが入ったのです。

 このように、足元の東京株式市場については、米国株を中心に外部要因は比較的良好ながら、内部要因はやや不透明です。

 「森友学園問題」に関しては野党が強く反発しており、国会が空転し、重要法案の審議が停滞しています。おそらく、国会が正常化するまでは日経平均株価の上値は抑制されるでしょう。

 一方、2018年3月末決算銘柄の権利付最終日は3月27日です。それまでは権利取りの買いが入るため、日経平均株価の下値は堅いでしょう。

先月はプロのヘッジファンドですら悲惨な状態だったので、
同様に損失を被った個人が身動き取れないのは仕方ない

 ところで、対面営業の証券会社の知り合いの証券マンに、3月13日前場にヒアリングしたところ、多くの信用個人は維持率30%の攻防が続き、身動き取れないそうです。持ち株が上がればホッとして、下がれば「またかよ」と肩を落とす、そんなことを日々繰り返しているそうです。

 ただ、私の周りの専業トレーダーの多くは、2月中旬まではメチャクチャにやられていましたが、その後は、盛り返し、ここ最近は好調です。この話を先ほどの証券マンにしたところ、「銘柄選びが上手くいっている人はそうでしょうが、そうではない人がほとんどですよ。」と言っていました。

 確かに、ここ最近の相場は非常に難しい局面でした。実際、世界のヘッジファンド全体の運用成績を示す総合指数は、2月に入って16カ月ぶりにマイナスとなったそうです。運用戦略別では、「CTA(商品投資顧問)」や「マクロ」の戦略別指数はマイナス4.86%と2008年7月以来の大幅な落ち込みとなったということです。また、「リスク・パリティ」戦略もマイナス4%超と2014年9月以来の損失になりました。

 このように、2月は、運用のプロのヘッジファンドですら、悲惨なパフォーマンスになったのです。3月に入っても投資環境が特に変わったわけでもないので、2月に損失を被った個人が、3月に入っても身動きが取れないのは、仕方のないことでしょう。

今の相場でも順調な成績を収める
投資顧問会社の銘柄選別方法とは?

 ただ、私の知り合いの投資顧問会社の営業部長へのヒアリングでは、「最近、うちの推奨銘柄は結構調子いいよ。選定銘柄は25日移動平均線や日足ベースの一目均衡表の雲上限を上回っているものの中から、選んでいる。下回っている銘柄は売り物がドカドカ出てきて全く上がらないからね。」と言っていました。

 やはり、テクニカル面、需給面で良好という条件を満たす銘柄の中から、なんらかのテーマ性や材料性を加味して選定しているから、それなりの成績を残せているのでしょう。

 もし、あなたが最近の運用が思ったようにいっていないならば、この上手くいっている投資顧問の銘柄選定方法を、あなたなりにアレンジして今後の運用に生かすこともありだと思いますよ

当面の日経平均株価は、想定外の材料が出ない限り
直近の高値と安値の間を推移すると予想

 当面の日経平均株価については、想定を超える悪材料が飛び出さない限り、3月5日の安値2万0937.26円を下回ることはないとみています。一方、上値に関しても、腰を抜かすようなポジティブ材料が出ない限り、2月27日の2万2502.05円を上回ることはないでしょう。

 そして、25日移動平均線を上回っていれば2万2502.05円方向に動きやすく、逆に同線を下回っていれば2万0937.26円方向に動きやすいと考えています。

■日経平均株価チャート/日足・6カ月
日経平均株価チャート/日足・6カ月日経平均株価チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
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 また、日経平均株価が2万0937.26円を割り込んで底割れしないなら、短期資金は値動き良好な小型材料株に流入し続けるでしょう。よって、2万0937.26円を上回っている限り、個別株物色で収益を獲得しやすい環境が続くため、積極的な市場参加が報われるはずです。

 このような環境では、値動きの鈍い銘柄を叩き売って、値動き良好な強い銘柄への入れ替えを能動的に行うべきだと思います。市場全体に資金が流入していない以上、全部の銘柄が上がることはありません。

 このような環境下では、多くの投資家は、何かを買うために、持っているものを売ることで、購入資金を調達します。だからこそ、換金対象になりがちな銘柄はできれば保有せず、買い人気の高い銘柄を保有する戦略を採用するべきなのです。

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