ネット証券会社比較
【第66回】 2012年12月27日公開(2016年6月7日更新)
ザイ・オンライン編集部

「デイトレならコスト0円」ってホント!?
驚きの信用取引料金を打ち出すネット証券が登場!松井証券「一日信用取引」の仕組みをチェック!

 2.05%、2.06%、2.10%…。この数値は、今夏以降の熾烈な金利競争の末にネット証券各社が決定した現時点での制度信用取引の買い方金利だ(冒頭の金利は左から順に、岡三オンライン証券の大口向け、カブドットコム証券の大口向け、GMOクリック証券の通常金利)。

 2013年1月開始の新しい信用取引制度を目前にして、証券各社は2012年8月ごろから投資家の囲い込み競争を行ってきた。各社が競い合ってきたのは、主に大口顧客向けの買方金利だ。上記の証券会社以外でも、SBI証券楽天証券が大口向けの金利引き下げを行なっている。現時点での詳細なコスト比較は、こちら(「【データ集】2013年からの制度変更でトレードしやすくなる!大注目の『信用取引』コストを各社徹底比較!」をご覧いただきたい。

 新しい信用取引制度では、1日の中で同一資金を使った回転売買が実質的に可能になる。これはデイトレーダーのみならず、一般のトレーダーにとっても銘柄の乗り換えや買い直しなどを行なう際に非常に助かる。この制度変更で、株式市場の取引は従来より活発になる可能性が高い(新制度の詳細はこちらの記事参照)。

手数料0円、金利0%で取引できるというのは本当か?

松井証券は、2012年8月以降の各社の金利引き下げ競争に加わらなかったが、12月に入って、これまでの証券会社とは違った形で新サービスを打ち出してきた。それが、「一日信用取引」だ。

 デイトレードに限り手数料は無料、金利(買方)、貸株料(売方)は、1注文あたりの約定代金が300万円未満なら2%、300万円以上なら0%とする。

 2%という金利は、買方金利としては業界最低水準だし、そもそもデイトレードなので金利は気にするほどかからない。さらに、300万円以上の約定なら金利はゼロ。新制度の信用デイトレードの場合、松井証券がもっともお得に取引ができる証券会社と言えそうだ。具体的なサービスの内容は、下の表を参照してほしい。

■松井証券 「一日信用取引」の概要
サービス開始日程 口座開設受付 2012年12月29日(土)
取引開始日 2013年1月4日(金)
取扱銘柄 原則、松井証券取扱の無期限信用取引と同一
新規買 取引所に上場する全銘柄
新規売 松井証券が選定する銘柄
551銘柄:12月5日時点)
弁済期限 新規建日当日
委託手数料 デイトレード時 無料
翌日以降 約定代金×1.05%(最低手数料21円)
金利・貸株料
(デイトレード時)
2%(1注文当たりの約代金合計:300万円未満)
0%(1注文当たりの約代金合計:300万円以上)
金利・貸株料(翌日以降) 2%
※2012年12月27日時点

 信用取引について、多くの証券会社が大口取引の顧客に対して優遇金利を提供する理由は、「大口利用者ほど実質的な金利収入が高くなるから」と考えられる。ところが、松井証券は、300万円以上の取引金額では金利が0%になる。つまり、証券会社にとって収入が見込める部分を「ゼロ」にしてしまったのだ。

 利用者にとってはありがたい話だが、デイトレーダーがバンバン取引しても、松井証券は、あまり収入が得られない。これで大丈夫なのだろうか? 

 「一日信用取引」の投資家コストをなぜ最小「ゼロ」にできるのか、松井証券に聞いた。

 「デイトレードの利用コストは確かに安いですが、実際には、デイトレードをするだけでなく、翌日以降に持ち越しをする通常の信用取引もあわせて利用するお客様もいると思います。当社の収入は、そういった取引も含めて得られると考えています」(松井証券営業推進部の鶴田亮さん)

デイトレードは激安だが、翌日以降持ち越しは注意

松井証券の一日信用取引では、弁済期限は「当日」だ。仮に持ち越した場合、基本的に翌日に決済が行われ、その際は電話経由の注文手数料(約定代金×1.05%)が適用される。100万円建てて翌日に持ち越した場合、決済手数料は1万500円となる。一方、松井証券通常の信用取引を利用した場合、100万円(1日約定額合計)なら手数料は1050円ですむ

 このケースでは、一日信用取引は通常の10倍の手数料がかかることになる。あらかじめ2日以上持ち越す可能性がある場合には、通常の「制度信用」や「一般信用」を利用しよう。一日信用取引は“デイトレ専用”であることを心して、翌日に持ち越すことがないように気をつけたい。その他、空売りをする場合は、空売りが可能な銘柄は現時点では551銘柄に限られているので、事前に銘柄をチェックしておこう。

 2013年から、信用取引をデイトレードで利用する場合には、松井証券の一日信用取引は確かに激安だということがわかった。だが、「翌日以降に持ち越すトレードもする」という人は、こちらの記事の比較表などを利用し、通常の制度信用取引や一般信用取引のコストも確認しながら、どの証券会社を利用するべきか、検討してほしい。

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(取材・文/久保田正伸)

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100円 250円 450円 2500円/日 1011本
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1注文30万円までなら手数料の安さはトップクラス。小型株中心に売買する人には、魅力的な値段設定と言える。米国株も最低手数料5ドル(税抜)から買えるので、非常にお手軽だ。多彩な注文方法や板発注が可能な高機能無料ツール「新マネックストレーダー」など、トレードに役立つツールもそろっている。中でも、日本株、米国株、先物取引についてロボットの投資判断を日々配信する「マネックスシグナル」は、スイングトレードのときに参考にしたい。投資信託の申込手数料を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施中。投信積立、NISA・ジュニアNISAも対象。2017年6月1日(木)~7月31日(月)まで。
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139円 272円 270円 429円/日 2428本
米国、中国、
韓国、ロシア
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【おすすめポイント】
ネット証券最大手。手頃な手数料はもちろん、痒いところに手が届くような豊富なサービスにも注目したい。投資信託の数は2000本超でダントツ。投資信託が100円以上1円単位で買えるので、投資初心者でも気軽に始められる。IPOの取扱い数は、大手証券会社を抜いてトップPTS取引(私設取引システム)も利用可能で、一般的な取引所より有利な価格で株取引できる場合もある。海外株式は、米国、中国、ロシアのほか、アセアン株式も取り扱うなど、とにかく商品の種類が豊富だ。米国株は、2016年7月の値下げにより手数料が最低5ドルから取引可能になった。低コストで幅広い金融商品に投資したい人には、必須の証券会社と言えるだろう。「2016年 オリコン日本顧客満足度ランキング ネット証券」では、10度目の1位を獲得
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。

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