学生時代からの親友である、大企業のバリバリ広告マン「周ちゃん」と、キレキレ公認会計士「えーちゃん」が飲み屋で何やら話をしている。今回は最近話題のNISA口座について。TVCMなどがバンバン流れているけど、本当のところはどう使ったらいいのか、話は盛り上がっている…。
[前回までの記事]
確定拠出年金について考える
●第1話 資産運用とアベノミクスについてまずは考えてみた
●第2話 そもそも確定拠出年金ってなに?
●第3話 「日本の年金制度について知らないと!」
●第4話 確定拠出年金は「想定利回り」が大事!
●第5話 税制優遇を利用して資産運用の練習をしよう!
サラリーマンとNISA
●第1話 いちばん分かりやすいサラリーマンのためのNISA講座


前回、最大5年間って話があったけど、その2014年度の口座が2018年になって終わるとどうなるの?

2018年が終わった時の時価で通常の口座である課税口座(*注)に振り替えられるよ。 2014年度の100万円が2018年度に150万円になってるとしたら、キャピタルゲインの50万円について税金は取られず、150万円で買ったものとして通常の口座に移される。100万円が50万円になっちゃった時は50万円で移されるけど、その場合、50万円の損失は計上できず、通常の口座でのキャピタルゲインにぶつけるとかは出来ないから注意ね。
あと、150万円になった場合、NISAの年限の範囲内では、例えばこの場合だったら、2018年度のNISA口座に100万円分の枠の範囲内ではそのまま移せるよ。50万円分はその時点を取得価額にして通常の口座での取り扱いになっちゃうけどね。

いっこ質問! その2018年に税金が取られないで課税口座に移った150万円も、その後に出た利益の分には課税されるんでしょ? だったら課税口座に移さずに2018年が終わるタイミングで決済しちゃったほうがいいんじゃないの?

結局それは同じことだよ。課税されずに150万円で通常の課税口座に移すってことは、2018年末に一度決済してキャピタルゲイン非課税で受け取って、それを全額元手に課税口座で同じ銘柄を買い直したことと同じでしょ? だから結果としては2018年末に課税口座に移されても非課税の恩恵は受けていると。

ははーん。大体分かったよ。まあ、管理とか細かいところはちょっと面倒そうだけど、税金が掛からないなら使わない手はないね!
えーちゃんはNISA口座は作る予定なの?

そうだねえ。まだどうするか決めてないけど、どこかでNISA口座を作って、とりあえずやると思うよ。
金額の上限を上げたり、年数の制限もなくしてほしい
個人的には、年間100万円とか5年間とかセコいこと言わずに、上限金額をもっと上げるとか、もしくは、せめて一度に500万を上限に運用出来るようにするとかして欲しいし、5年間という年限の設定をすることの意味が分からないけどね。制度自体も2014年度から10年間という時限付きだしね。
金融庁としては、様子をみて盛り上がったら恒久化も検討するというご意向らしいけど。
まあ、自分としては、キャピタルゲインの税率が上がる方がはるかにイタいけどねえ。

だよね。バーターだって言ってたけどそんなバランスの悪いバーターはビジネスの世界じゃ許されないよ(笑)
まぁ案内が来ている証券会社に片っ端からNISA口座作っちゃえば、実質年間何百万円も投資できるわけだよな。どこで口座を作るのが得とかあるのかな?

あ、いやいや。注意しなきゃいけないのは、原則としては1人につき1つの金融機関でしか口座を作れないんだよ!
あと、取扱い商品も金融機関によって違うから、要注意。分かりやすく言うと、銀行は投資信託は扱っているけど現物株式なんかは扱っていないから、証券会社より選択肢が狭くなるとか。

あら、そうなの? じゃあ結局年間100万円だけってことなのか~。だとしたらなおさらどの金融機関でNISA口座をつくるかが重要になってくるってことじゃん。
1人1口座が原則! じっくり検討して開こう!

後から金融機関の変更とか一応出来るようにはなるとか言われてるけど、どうなるかよく分からないし、どっちにしろ口座変更とか面倒だから、最初に慎重に選んだ方がいいかもね。あと、NISA口座で対象となる商品がまだ完全に明らかになってなくて、証券会社でも、それぞれの証券会社でも取扱い商品が異なるから、ラインナップが揃ってから比較検討してNISA口座開設の手続きをした方が良いよ。
そもそもスタートが来年2014年度からだから、まあ、NISA口座作るのは年末くらいに検討すれば十分でしょ。最悪、NISA口座作っちゃった後で、NISA口座での商品ラインナップが少なかったり、手数料の高い投資信託ばかりを並べる金融機関が出て来ないとも限らないからね。

なるほどね~。焦って一番先に来た誘いに乗っちゃうのは危険かもな。違う話で、俺もネットの動画配信サービスを、ラインアップされてるコンテンツを見ないで契約しちゃって、後で他のサービスの方が良かったって泣きを見た経験があるけど、それに似てるな。

まぁホントそんな感じよ。1人につき1つの金融機関でしかNISA口座を作れないっていうのと、新規顧客の囲い込みをしたいからだと思うけど、口座開設できるのは今年10月からだっていうのに、やたらと銀行とか証券会社が張り切ってNISA口座開設の申込み獲得を頑張ってるよね。バンバン広告とかやってるでしょ。

こういう「よーいドン」で限られたパイの奪い合いをする時って、どうしても「深い理解」を与えるより「広い認知」を取りに行ってしまうんだろうね。まぁ15秒や30秒のTVCMで説明できるもんじゃないんだろうけど、中身さっぴいて「いつ口座つくるの? 今でしょ!」って押されてもなぁっていう感じ。

口座を持ってる銀行やら某大手証券やらからもお手紙が来るし、ネット証券からも色々メールとか来るし(笑)。
某大手証券では、NISA口座申込みの告知を始めた頃には「対象となる商品は未定」で、決まってみたら外国株式等は対象外ってなってたりね。

そういう、業者の手に軽はずみに乗らないっていうのはビジネスの基本だな!(笑)
次回「NISA用の投資を考える!」に続く

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