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2016年7月21日公開(2016年7月31日更新)
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ザイ編集部

ひふみ投信を運用する藤野英人さんがズバリ!
「アベノミクスは日本株によかったとはいえない!
今後は輸出株と中長期のゲーム株に注目せよ」

参院選では自民党が勝利する格好となったが、ひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークス代表取締役の藤野英人さんは、アベノミクスの評価について、「総合的に見るとけっして良かったとは言えない」と言う。その理由とは…。そして、今後の日本株選びのポイントとは…。スゴ腕ファンドマネジャーが、ズバッと語ってくれた。

レオス・キャピタルワークス代表取締役 藤野英人さん 投信運用会社を経て2003年にひふみ投信を運用する同社を創業。2015年10月より現職。日本株の運用について豊富なキャリアを持つ。

野田政権が続いていても日経平均は1万5000円に!
消費の活発化は景気循環で「アベノミクス」ではない

 アベノミクスが効いたのかといえば、一応は効いていたというのが僕の意見です。金融緩和での円安により輸出ハイテク企業の利益が押し上げられ、日経平均は2万円を一時超えました。でも、総合的にアベノミクスはよかったのかというとそうではない。最大の問題は、1本目の金融緩和の矢だけで、2本目の財政政策と3本目の成長戦略の矢が効果的に放たれなかったこと。財政政策はほんのちょっとだけで、一番重要な成長戦略では、規制緩和もベンチャー支援も労働市場の改革も既存勢力の反抗でフェードアウト。ここに来て金融政策が効かないと言われていますが、そうではなく成長戦略が効いていないことが問題なのです。

 さらに、アベノミクスにより消費が活発になったわけでもありません。民主党政権のままでも日経平均は1万5000円ぐらいまでは上昇したでしょう。というのも、景気は循環するもので、アベノミクスのスタートが景気回復の始まりと偶然重なったからです。そしてちょうど、金融資産も体力も好奇心もある団塊の世代が人生で最もお金を使う65~70歳にさしかかっていたのがアベノミクスの3年間でした。65~70歳というのは、だいたい末子が社会人になる年齢。子育ての荷が下りる一方で、年金も出始めます。この3年間では訪日外国人によるインバウンド消費が注目されましたが、団塊の世代の高額消費が日本の消費を支えていた面も大きかったのです。

この先半年から3年程度の投資期間をイメージして
円高での株価下落の局面で好業績株や輸出株を買う!

 では、今後の銘柄選びはどうすべきなのか。ひふみ投資信託では、基本的には為替に対してニュートラルとなるよう輸出株と内需株を組み合わせるようにしていますが、今は昨年の年末頃から予測していた円高を受けて、1ドル=120円まで円安が進む過程で売却していった輸出株の構成比率を徐々に増やしています。ただ、輸出株の比率はまだ35%程度。この先も円高が進み1ドル=100円になれば50%に増やします。90円になれば日経平均が一瞬1万2000円台へタッチする局面もあるでしょう。その時は業績のいい企業も悪い企業も売られるので、いい株を買うのもありですね。

 もし、80円になれば輸出関連企業の構成比率を大幅に高めるかもしれません。そこまでいくと今度は円安に戻る可能性が大きくなりますから。輸出関連企業については、会社予想よりもアナリスト予想のほうが想定為替レートが悲観的で、内需株に比べ売られていて株価は低い水準にあると見ています。投資期間は1~3カ月ではなく半年から3年くらいの長い視点でリターンを狙いたいところです。

 一方の内需関連株は、消費税増税の延期が注目されましたが、市場は16年2月上旬から織り込んできていたので株価の上昇は見られませんでした。延期をしなければ暴落していたでしょう。今後は高額消費の好調に支えられていた株を買うよりも、デフレ関連の株のほうが安全です。

過去の世界も日本も不況時にゲーム株は上昇、
中長期ではゲームやVRや人工知能に注目

 投資をもっと長期で見る場合は若者たちの動向が重要です。20代の男性は、8年前の調査では5人に2人が恋愛をしていたのに、今は5人に1人になっているそうです。20代の男性は、お金がないのではなく、お金が好きなんだと思います。女性よりお金が好きなのかもしれません。

 恋人やいいパートナーと楽しい生活を過ごすのが、人生の目的ではなくなっている気がします。だから、お金を持つこと自体や節約して貯金することが、人生の目的になっているんです。デートもしないから、レストランも映画館も儲からない。宝飾品店もダメ。彼らにとっては、もはやユニクロですら高いのかも。

 こうした価値観の蔓延が起こると、VR(バーチャルリアリティ)などが注目されるかもしれません。自分好みの女性がゲームなどで立体的に表現されるVRは、結構大きなマーケットになるかもしれません。しかもゲーム関連は不思議で、かつて任天堂のWiiが伸びていた時も、世界も日本も不況の時期だったんです。不況だけれども、ゲーム機は誰もが買ってるみたいな状況はあり得るでしょう。

 VRでゲーム系が復活するなら、そこにはIoT(インターネットでつながる技術やサービス)やAI(人工知能)も繋がってきます。こうしたテーマ株に注目するのもアリでしょう。

 


 ところで、7月21日発売のダイヤモンド・ザイ9月号には、日米の金融政策や為替によて振り回れる日本株でしっかり稼ぐための「アベノミクス&為替に頼らず稼ぐ!新・日本株の4大必勝法」が載っている。買うべき株を、「急騰開始のテーマ株」「長期向きの高配当株」「下げすぎの反発輸出株」「長期右肩上がり株」の4つに分けて、それぞれにピッタリの買い方と売り方をアドバイス。テーマ株の売り急がず高値までついていくやり方や高配当株の2つの売買法、塩漬けをしないカンタン損切り法まで、満載となっている。このほか、下落に強い株が揃う「別冊付録・8~12月の権利確定月別の株主優待株ベスト80」も必読。そのほかの内容は次の通り。

・低コストでプロにお任せ!「10万円からのラップ投資誕生」
・ザイ読者15人の「株デビュー」成功術
・ひふみ投資信託の藤野さんがズバリ「これからは輸出株&ゲーム株に注目せよ」
・箱根、黒川ほか!ふるさと納税の「旅行クーポン」で温泉巡り
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 ダイヤモンド・ザイ9月号を、ぜひ今後の投資に役立てて欲しい。

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