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【1】今日の株式相場早わかり！
米雇用統計の下振れで金利低下、安心感広がる
日経平均株価は3日ぶり大幅反発！ 国内が大型連休の間、米国市場では主要株価指数が連日で上昇。4月の雇用統計で雇用者数と平均時給の伸びが市場予想を下回ったことで、再び利下げ期待が高まり、10年物国債利回りは4月上旬以来の水準にまで低下。決算を受けたアップルの大幅高もあり、ハイテク株を中心に幅広い銘柄が買われた。連休明けの日経平均株価は大幅高でスタート。為替の円安基調は一服していたが、金利低下の流れを好感し、半導体株を中心に買いが先行。上げ幅を縮める場面もあったが、概ね堅調に推移した。
新NISA口座開設数に関する報道を受けた楽天グループや、月次売上速報が好感されたファーストリテイリングなどが上昇した。取引終了後に発表されたJFEホールディングスの2025年3月期純利益計画は前期比11.4％増、1株あたり配当金は10円増額の110円。川崎汽船の2025年3月期純利益計画は14.5％増、1株あたり配当金は85円（株式分割前255円、前期は250円）とされ、自社株買いも発表された。
【日経平均】38835.10円↑↑（+599.03円）
【グロース250】656.31↑↑（+13.35）
【NYダウ】38852.27ドル↑（+176.59ドル、6日）
【ナスダック】16349.245↑↑（+192.917、6日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
5月高配当株、タマホームやダイコー通産など
米雇用統計が市場予想を下回ったことで、相場の波乱要因となっていた長期金利の上昇が一服しつつある。一方、米国では今週に10年債などの入札が、また来週には4月の消費者物価指数（CPI）が実施・発表される予定で、結果次第では再び金利が上昇する可能性がある。不透明感がくすぶる中、引き続き企業からの発表が相次ぐ配当など株主還元への注目度は高いだろう。そこで、今日は5月末に配当を実施する高配当株を確認しよう。
注目は配当利回り4％超えで、期末一括配当のタマホーム。2024年5月期第3四半期までの進捗は会社計画に対して大きく出遅れている。一方、業績は第4四半期に偏重するため、計画は達成できるとの見解を会社側は示している。実際、戸建分譲事業やリフォーム事業の受注動向は堅調。一時的に伸び悩んでいる注文住宅事業も販売単価上昇に伴う利益率向上が続いており、受注回復の兆しも見えているという。また、仮に計画未達で終わったとしても、進捗率から概ね織り込み済みで株価の下値余地は大きくないとも考えられる。低価格に代表される同社の強みはインフレ下で健在だろう。
通信機器商社のダイコー通産も期末一括配当。第3四半期時点での進捗率が低く、計画未達の懸念があるが、総務省による「デジタル田園都市国家構想」や企業や自治体などによるローカル5Gの推進など、今後を見据えた事業環境は良好だ。財務健全かつキャッシュリッチで、PBR（株価純資産倍率）が1倍割れでもあるため、株主還元強化も期待できる。分譲マンションを展開するリベレステの業績は厳しく、4月には大幅な下方修正が発表された。ただ、キャッシュリッチかつ健全な財務を強みに大幅減益下でも配当水準は維持している。
高配当株やキャッシュリッチな企業は人気が高く、今後も堅調な株価推移が期待できそうだ。
■タマホーム株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】火曜連載「ザイ編集部発！ 週イチ『投資信託ニュース』」
「ザイNISA投信グランプリ2024」米国株部門の最優秀賞！
新NISAでの人気は、「オルカン」（オール・カントリー）こと全世界株、そして米国株S＆P500のインデックス型投資信託が2強で飛びぬけている。確かにこの2タイプは成績も良好だが、優良なアクティブ型投資信託なら、インデックス型をさらに上回る利益を得ることも可能だ。そこで今回は、個人投資家の目線で本当にいいアクティブ型投資信託を表彰する「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ」から、米国株で最優秀賞を獲得した2本（総合型とテーマ型）を紹介！ 評価基準は「成績」「下がりにくさ」「成績の安定度」の3つ。長期で安心して持てる投資信託を選定している。
総合型の最優秀賞は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース（為替ヘッジなし）」。昨年（優秀賞）に続いての連続受賞だ。5年の成績は173％で、S＆P500の166％を凌駕。超長期の10年では386％と、S＆P500の318％を大きく上回る。成長性重視の投資信託は成績のブレが大きくなりがちだが、最大下落率もほぼ米国株型の平均並みで及第点。特筆すべきは「成績の安定度」で、米国株型の上位をキープしており100点満点となった。
特定の業種などに絞って投資するテーマ型は、「米国製造業株式ファンド（愛称・USルネサンス）」が最優秀賞。こちらも昨年（最優秀賞）から連続受賞だ。5年で189％の優秀な成績に加えて、光るのは「下がりにくさ」。最大下落率は米国株型の平均の－18.8％に対し－10.7％と格段に小さく、「成績の安定度」も非常に高い。ハイテク株特化型の投資信託のような爆発力はないものの、好成績と安定性を両立した投信だといえる。
なお評価基準や投資信託の詳細は、大好評発売中のザイ6月号、および特設サイトで解説している。他の部門の受賞投資信託と併せ、ぜひチェックしてほしい。
河野拓郎
ダイヤモンド・ザイ編集部 副編集長
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