中学受験や高校受験の子供を抱える親にとって、学校選びの重要なポイントは、「いかに子供の学力を伸ばしてくれるか」でしょう。

「景気低迷で学卒採用を絞る企業は結局、出身大学を重視する」(森上教育研究所代表の森上展安氏)ということが明らかになると、「有力大学に入るのに有利な高校や中高一貫校はどこか」という点も、強い関心事になってきます。

 そこで本特集では、(1)主要大学の合格実績を基に、全国1465校の「高校」の合格力ランキングを作成しました。

 さらに、(2)「中高一貫校」(主に首都圏と関西圏の私立中学)については、入学時の偏差値と合格力を比較し、実際に子供の学力を伸ばしてくれる学校をあぶり出しました。

 また、学費の負担が重い昨今の事情を鑑みて、(3)学費と大学力を比較し、「学費が安い割に、大学合格実績は高いお得な学校」をランキング。

 (1)は、国公立大学ベスト100校の実績で見ると、1位東大寺学園(奈良)、2位筑波大学附属駒場(東京)、4位灘(兵庫)と有名な私立や国立高校が上位に並びました。

 一方、5位旭丘(愛知)、9位姫路西(兵庫)など公立高校が健闘するなか、開成14位、桜蔭18位と有名私立高校は低く、通説とは異なる結果となりました。

 (2)は、直近6年間で子どもの学力を伸ばした中高一貫校のランキング。入学時偏差値で60以上、60未満50以上、50未満の3つに分け、それぞれのグループで伸びた学校を伸張力の順に並べました。

 偏差値60以上では攻玉社、50以上では帝京大学中高など、グループごとに「入りやすくて学力が伸びる、お得な学校」は、個別に取材。それぞれ独自の教育が奏功していることが判明しました。

 (3)は、学費と合格力でクロス分析。開成や豊島岡女子の割安度が浮かび上がりました。

 情操教育や良い仲間作りなど、学校選択の基準は人の価値観によって色々違ってきますが、今回の特集では“ホンネ”の最大公約数として、「学力はしっかり伸ばしてくれて」「入りやすく」「学費が安い」学校を探し出し、その理由を探りました。

 お子さんの受験を控えて情報集めをされている方は、ぜひご一読ください。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 大坪 亮)

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