なぜ中国の求人サイトに日本人が注目するのか?<br />二人三脚で成功させた『カモメ中国転職』の集客力上海鴎際広告有限公司の太田 裕・総経理(写真右)と飯島孝俊・副総経理(左)。太田氏が立ち上げた「上海カモメ」に飯島氏が参加。「カモメ中国転職+アジア」は、今や中国で就職したい日本人の多くが知る人気サイトに成長した。

――まずは、太田総経理が上海鴎際広告有限公司を立ち上げた経緯と、飯島副総経理が事業に参画された経緯を教えてください。

太田 IT企業、外資系証券会社を経て上海に移り住んだ2003年2月から、「上海カモメ」という中国の生活情報を提供するブログを書いています。

 その中でたまたま日記のネタとして、「日本人向けにこんな求人情報もあるよ」と掲載したところ、そのページだけPV(ページビュー)が急増し、「これはニーズがあるかもしれない」と感じました。そこで04年12月から、日本人のために中国現地の求人情報サイトを個人の趣味として始めました。

飯島 私はもともと、PR会社で働いており、企業の新卒採用についてウェブを使ったソリューションを提案していました。中国で日本人を対象にした転職サイトが珍しかったこともあり、その頃から太田のやっていた「上海カモメ」に注目していました。その後中国留学を機会に、縁あってカモメに参画し、現在に至ります。

――現在の事業内容を教えてください。

太田 「カモメ中国転職+アジア」という、中国・アジア関連の求人情報サイトを運営しています。アジアで最大かつ最速で、日本人に求人情報を提供するサイトです。これまでに2000社以上の企業に利用してもらっています。昨年掲載した求人数は約5000件でした。

 企業は、基本的に無料で求人情報をサイトに掲載できるようになっており、オプションの有料広告を使用しなければ、成功報酬など一切かからず、無料で利用できます。掲載を無料にすることで、できるだけ多くの求人情報を世界中から集めたいと考えています。