3ラウンド!え?意外な結末

 ヘビー級同士の戦いは意外な結末を迎える。
 引き分けというか、戦いをやめて、両者は手を取り合ってしまった。
 両者は、「夢の競演ツアー」と銘打ち、2014年に共同企画を発表。
 この背景には、同年に「ジャルパック」(JALの旅行ブランド)と「東海道新幹線」が偶然にも開業50周年を迎えたことがある。
 このことで、共同企画が誕生したのだ。

50周年記念 夢の競演ツアー! ~大人も子供も乗り物好きにはたまらない! こんな企画はめったにない! ワクワクドキドキの特別な2日間
(出典)株式会社ジャルパック

「こんな企画はめったにない」だって?私は思わず吹き出してしまった。両雄が殴り合った経緯を知っていると、なんだか感慨深い。

 しかし、50周年という半世紀に1度のチャンスに、雪解けの手打ちをしたのであれば、子どもたちの手本になる大人的対応と言えよう。

攻防の分析

  ただ、自分ゴトとして再現性を持たせるためには戦略の分析が必要だ。
分析すべき対象は1ラウンドのJALの戦略だ。なぜ、追い込まれてから右ストレートを放ったのか?

 見えるコピーの裏には、必ず見えない戦略が働いている。
 きれいなコピーは、語感や面白い語句の組合せででき上がる。

 しかし、私が教えているのは、売れるコピーの書き方だ。

 そのためにまずやることは、「書くな、まず考えろ!」である。

 いきなり、書き始めてはいけない。まず、「ターゲット×提供価値」という戦略を考えることなしに、売れるコピーにはたどり着かない。

誰に向けて、どんな価値やベネフィット(得・便益)を伝えるべきかを先に考える「戦略」が不可欠だ。

 そのトレーニングとして、世に売れているコピーの裏側、つまり見えない戦略を自分なりに可視化してみると、実力がともなってくるので試してみてほしい。

 コピーライティングに透けて見える戦略。これを眺めるのもまた面白いから。

 きたる11月2日の30名限定「ダイヤモンド社プレミアム白熱講座“100%一発説得”最高のプレゼン術×最強のコピー術」では、私が出しうるすべてのノウハウをお伝えする。ぜひ期待していただきたい。