飛行機や船での頭痛対策には、
酔い止め薬と飴玉が必携
飛行機や船による移動は、陸地を離れてしまうため、万が一、具合が悪くなり頭痛が起こっても、そうは簡単に病院にたどり着くことはできません。
したがって、これらの交通機関を利用する時は、頭痛予防のために万全の準備をしておかなければなりません。
とくに航空機内は気圧がやや低くなるため、脳の血管が異常に広がりやすく、片頭痛を起こすことが多いのです。
また、飛行機でも船でも、気流の状態が悪かったり、波が荒かったりする台風シーズンは、頭痛持ちの人の過敏な脳は通常よりも敏感に反応しがちなため、さらなる注意が必要です。
そのため、頭痛持ちの人は頭痛予防のために、酔い止め薬と飴玉は最低限お持ちください。
片頭痛を起こす頭痛信号は大脳の根元にある脳幹部を通り、大脳へと波及していきますが、吐き気をもたらす嘔吐中枢はこの脳幹部に存在しています。
ですから、この嘔吐中枢を酔い止め薬でブロックしておけば、頭痛信号が大脳へと波及しにくくなるのです。
また、飴玉を舐めて血糖値を上げておけば、脳の血管が締まって、片頭痛が起こりにくくなります。
ついでに、飛行機や船の旅は、なんとなく解放感があって、ついお酒でも飲みたくなるものです。
でも、気圧の低い飛行機内や波で揺れる船内での飲酒は、通常よりも脳の血管が広がりやすくなるため、激しい頭痛と嘔吐に苦しむ結果になりかねません。
そんなことにならないよう、お酒は目的地に着くまで我慢しましょう。
●ポイント:気圧の低下や波の揺れには、お酒も控えること