京都でも東京みたいな暮らしができる?
「もし京都が東京だったらマップ」

 さてそうした前提を理解したうえでも京都に憧れる人は多いと思うが、実際に住むとどんな暮らしが待っているのか。

「意外と東京と変わらない暮らしができますよ」

 こう語るのは、東京出身で京都市内に移住した30代の女性。彼女が「街がコンパクトで暮らしやすい」「普通にスタバもラウンドワンもある」と話すように、東京と変わらない暮らしをするのは十分に可能らしい。

夜の鴨川は雰囲気がとても良い。ここで2次会ができるのも京都ならでは

 また京都というと和食のイメージが大きいと思うが、普通にパン屋も洋食屋さんもたくさんある。実は京都、1世帯当たりのパン消費量は全国1位で、牛肉消費量も全国2位(総務省統計局・家計調査2014年)。毎日ヘルシーなおばんざいばかり食べているわけではないのだ。一方で京都らしさを感じるのは、「飲み会の2次会は鴨川でお酒を買って飲む」(京都市在住の女性)ことだろう。

 そんな魅力的な京都も、東京と比べると家賃は安い。単身向けなら、東京新宿区で9.2万円平均のところ、京都市の中心部にある中京区なら5.6万円と、3.6万円も安い。ファミリー向けでも京都市山科区だと7.8万円で住むことができる(不動産情報サイトHOME’S平成28年7月時点)。とはいえ、平均給与も全国5位(平成27年賃金構造基本統計調査)と高額。地方と都市のいいとこ取りができるのも京都の魅力といえる。

『もし京都が東京だったらマップ』の一部
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 そんな東京っぽい暮らしも継続させつつ京都に住みたい人におすすめなのが、『もし京都が東京だったらマップ』だ。このマップを考えたのは、前出の京都移住計画の岸本さん。岸本さんは京都府出身で、現在は京都市内在住だが、東京での勤務経験もある。京都と東京のどちらも知る人だからこそ作れるマップなのだ。

 例えば、若者が集う街「渋谷」。京都でこれに当てはまるのが「河原町・烏丸エリア」だ。このエリアには多数商店街が連なり、その1つ「新京極」は約500メートルの間に映画館やゲームセンター、土産物店などがあり、若者や修学旅行生もたくさん訪れる。

 東京の高級住宅街といえば「田園調布」だが、京都でこれにあてはまるのが世界遺産・下鴨神社のある「下鴨」。また都内でも最近、谷根千として人気の「谷中」「根津」は、京都でいうと「西陣」「紫野」らしい。