「企業の強み・思い」と「生活者の本音」を重ねていくと、そこには必ず「答え」があります。いい商品・サービスをつくれば必ず売れるわけではありません。たった1つの図を使って、問題を解決する力を身につけていきましょう。新刊『問題解決ドリル 世界一シンプルな思考トレーニング』より、ガリバーのケースを紹介します。
本連載は、Q&A方式で展開します。1ページ目:質問、ヒント、2ページ目:答え、重ねる技術、企業の強み・思い、生活者の本音、重なりの発見の解説を順に掲載。初めてお読みいただく方は、第1回のリード部分を参照してください!
質問
中古車業界は、ロードサイドに中古車を展示して来客を待つスタンスでは、新規顧客の開拓が見込めなくなってきています。
そこで、ガリバーインターナショナル(現IDOM)は新たな接点を求めて、見込み客が多いショッピングモールに新規店舗を出すことにしたのです。
しかし、ショッピングモールは気軽に買い物に行く場所なので、7年に1度しか買い替えないといわれる自動車を展示するだけでは来店してもらえません。
この逆境を乗り越えて、初年度から来場者が訪れる店舗をつくることに成功しました。秘密は週末に訪れる家族連れの満たされないニーズに合わせた店舗開発でした。いったいどんなニーズに合わせたのでしょうか。
ヒント
週末、子どものいるお父さんの悩みって?