(スタッフ)「店長、来週の火曜日、シフト入れなくなったんですが…」
(店長)「おいおい、困るよそれは」
(スタッフ)「え~、そもそも火曜日は『新しい人が来るまでの期間限定』っていう約束だったじゃないですか~!先週の求人広告、どれくらい応募来てるんですか?」
(店長)「…ま、まずまずだよ(ゼロだなんて…絶対言えない!)」

人手不足解消のためには「離職防止」が重要だとしても、やはり採用は避けて通れない課題だ。どうすれば優秀なアルバイト人材を確保できるのだろうか?募集広告を出す前に知っておきたい「応募者の職場選びのポイント」について最新刊『アルバイト・パート[採用・育成]入門』から一部を紹介する。

「結局、ブランド・広告予算次第」は本当か?

「人手不足が続いていて、アルバイト求人広告を出しているが、応募者が一向に集まらない!」という悲鳴にも似た声があちこちで聞かれます。第1章でも触れたとおり、日本では急激に労働力人口が減少しつつあり、アルバイトの確保は多くの職場にとって切実な課題となっています。

なぜ応募者が集まらないのでしょうか?

よくある答えは「ウチの会社はブランド力がないから」「大手のように多額の広告費をかけていないから」といったものです。たしかに、求職者に有利な売り手市場では、応募者は比較的自由に職場を“選り好み”する余地があります。そうなると当然のことながら、テレビCMなどを通じて知名度を高めている企業や、ポジティブなイメージが定着している人気チェーン店などに人材が殺到することになります。

では結局、こうした求人ブランド力は、すべて人気や知名度で決まるのかというと、じつはそんなことはありません。たとえば、下のデータをご覧ください。

■アルバイト応募先の職場イメージに影響を与える要因

見てのとおり、アルバイト求職者はマスメディアなどから得たイメージだけを手がかりに職場選びをしているわけではありません。むしろ、職場イメージの形成に最も影響を与えているのは来店時の印象であり、これがマスメディア経由で形成されるイメージよりも強い影響力を持っていることが見て取れます。