日比谷のラグジュアリーホテル「ザ・ぺニンシュラ東京」。ここの魅力は「ヘイフンテラス」という広東料理のレストランにもある。凝った食材とていねいな調理。加えて、昼は公園の眺め、夜は暗めのしっとり感、と雰囲気も上々だ。内装は「中国江蘇省・蘇州の中国古典庭園をイメージした」と同ホテルでは説明する。石畳ふうのフロアなど室内だけれどまさに庭園を散歩しているような気分になれる。
ヘイフンテラスでもうひとつ、個人的に評価したいものがある。フカヒレを提供しないことだ。フカヒレがおいしいのは事実だけれど、アオザメだろうとヨシキリザメだろうと(この2種がとくに美味)絶滅も危惧されているサメの仲間は提供しないというポリシーを貫いているのが立派である。