すっきりしない日中関係の中
意図せぬ連携プレー

 外交や政治は金額の損得だけを計算してはだめだ。スポーツ報知の報道によれば、「ドライバー効果は絶大だったようで、会談は予定の45分間を大幅に超え、約2倍の約90分間に。終了後、トランプ氏はトランプタワーの1階まで安倍首相を見送りに来たという」外交はやはり効果を見るべきだ。

 しかし、密かに一番喜んでいるのは、本間ゴルフの88.7%の株式を握っている上海奔騰企業を経営する中国人の劉建国董事長が率いる投資会社と、上場後も本間ゴルフの6%の株式を保有する中国の大手民営投資会社・復星集団ではないか、と私は思う。つまり、安倍首相が訪米という高度な政治行動を通して、中国企業の海外進出を支持したのである。

 日中関係はまだすっきりとしないままだが、こうした意図しないところでの日中米の共同プレーでも、やはり増えてほしいものだ。

 ただ、この記事を万が一、安倍首相周辺の関係者が読んだとしても、決して外務省の不勉強さを批判しないでほしい。外務省が意図的にこのような演出効果を期待して、その本間ゴルフのドライバーを購入したのかもしれない。

 そこまで考えると、だから、冒頭に書いたように、私は非常に釈然としたのだ。経済のグローバル化がこうした複雑な企業関係をもたらしてくるものだ。