ZAiの読者アンケートで「確定申告をやったことがない」と答えた人の間で散見されたのが、「作業が面倒だから」とか「やり方がわからないから」といった理由。

 …って、ちょっと待った! それって、ホントはやらなきゃいけないのにサボッてるってこと? だとしたら、それはかなりヤバイ。怪しいと思われたら、税務調査が入る可能性もあるのだから。

 現に、494人中28人の読者の家に、いわゆるマルサが押しかけたのだ。で、下記のような取り調べをみっちり受けたという…。

★税務調査の経験は? ある→28人/494人中

こんな投資家は要注意!?

読者のマルサ調査体験談

★無実(!?)を証明し、追徴課税はナシ!

・家族からはカン違いされたが…
一部では利益が出ていたものの、全体ではマイナスだということが判明し、追徴課税は免れました。でも、税務調査のせいで、かなり儲けているのだと、家族からは完全にカン違いされちゃいました。(大分県・43歳)

・単なる記載ミスで事なきを得た!
単なる記載ミスだったので、修正申告と給与所得の源泉徴収票を送付して手続きは終了しました。(大阪府・37歳)

★税務署職員の対応に不満の声多し!

・脅し文句にめっちゃビビッた!
突然、税務署から電話がかかってきて、株の利益について根掘り葉掘り聞かれ…虚偽を申し出ると罰せられますよと脅されてビビリました。結局、損失が上回っていたため、難を逃れましたが……。(愛知県・48歳)

・手違いのくせにあの横柄な態度!
税務署側の手違いで、税務調査を受けたことがある。対応した税務署職員の横柄な態度は忘れられない。(東京都・54歳)

★血も涙もない判定に屈服…

・利益の出た年だけ必ずやってくる!?
数十万円の追徴課税を取られた。税務署は少しの儲けでも調べに来るが、損した年は何の音沙汰もない。(兵庫県・47歳)

・追徴税額は、何と400万円也!
年金所得の確定申告をやっていないことを指摘され、調査員が訪問。株やFXの取引まで調べられて、2週間後に過去3年間の延滞分を含めた追徴金額400万円を提示されました。(埼玉県・68歳)

(文/大西洋平)


※この記事は本日(1/21)発売の月刊マネー誌『ダイヤモンドZAi』2011年3月号に掲載。3月号の特集は「みんなの確定申告」。カンタン試し書きシート付き。追徴課税を受けないためにもきちんと申告しよう!