2016年9月21日、J.D.パワーは6回目となる「2016年日本自動車商品魅力度(Automotive Performance, Execution and Layout,略称:APEAL)調査」を発表しました。今回の調査では、ユーザーの安全支援につながる機能が魅力度アップにつながっていることがわかりました。ITの活用が進む中で、車がどう変わっていくのかについて見ていきましょう。
安全支援機能の
装備率が大きく増加
「この車にしてよかった」と感じるポイントは、人によってそれぞれ異なります。乗り降りする際に「かっこいい」「かわいい」と満足する人がいれば、新しい装備を使ってみて「これは便利」と実感する人もいることでしょう。
では、直近で新車を購入した人たちは、どんな点に魅力を感じているのでしょうか。その点を調べたのが、当社の「日本自動車商品魅力度(APEAL)調査」です。
調査は、新車購入後2~9ヵ月経過したユーザーを対象に、魅力を感じる点や理由を聞くものです。その評価を10カテゴリー[(1)外装、(2)内装、(3)収納とスペース、(4)オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーションシステム(以下ACEN)、(5)シート、(6)空調、(7)運転性能、(8)エンジン/トランスミッション、(9)視認性と運転安定性、(10)燃費]に分類し、総合スコアを1000ポイント満点で算出しています。
今回の業界平均の総合スコアは628ポイントで前回調査(前回は2015年9月)と同じでした(次ページの表参照)。カテゴリー別では「エンジン/トランスミッション」「内装」「ACEN」「シート」「空調」「運転性能」のスコアが上昇した一方、「燃費」が大きく下落しました。