抵抗勢力にめげずに
「椅子なし」を断行

 株式会社ぱそこん倶楽部(滋賀県/中古パソコン販売・リサイクル)は、中古パソコンの通信販売を行う会社です。

 竹村昭広社長が社長に就任したのは、今から約3年前。血縁のない会社にアルバイトとして入社。
 その後社員となって子会社を創業し、その子会社から親会社の社長になりました。
 仕事の効率化を考えた竹村社長は、まず、自分の机から椅子をなくした。
 すると社員は、「白けた目で見ていた」と竹村社長は言います。

「私よりも入社歴が長い社員にしてみれば、『後から入ってきた人間が社長になった途端、わけのわからないことをしている』と映ったのだと思います。
 私のことをシラーッとした目で見ていたから(笑)。『何の嫌がらせか』と、投稿してきた社員もいました。
 それでも気にせず、『椅子なし』を続けました。私の会社は社屋が2つあり移動が多く、私もジッとしていられないので、椅子はいらなかったんです。
 私は、『椅子があると落ち着いて仕事が遅くなる』クセがあった。5分でできる仕事も、座るとゆっくりしているから15分かかってしまう。
 だったら、椅子をなくしたほうが仕事もはかどりますよね」(竹村社長)

 以前のぱそこん倶楽部のオフィスには、机も椅子もムダに多く、社員数の倍近くあった。
 そこで竹村社長は机と椅子を減らし、「決められた作業スペースで、立って作業をする」方針を打ち出した。
 その方針に反発して辞める社員もいたが、それでも竹村社長は絶対に引かなかった

「机だけでも、50台は捨てたと思います。パソコンを中古販売(リサイクル)するときには、ハンダゴテを使ってパソコンを修理しますが、こうした作業も、今では全員立ってしていますね(細かな作業や体調に不安があるときは、座ってもいい決まり)。
 また、椅子がなくなったことで、作業にかかる時間が短縮されたと思います。
 パソコンを仕入れたら、状態をチェックして、メンテナンスをして、製品化して、写真を撮影し、ホームページに掲載したり、店舗に並べたりする。
 こうした一連の作業も、立つことでフットワークが軽くなったと実感しています」(竹村社長)