3%を超える販売手数料も感心しない。投資信託には、「ノーロード」と呼ばれる販売手数料がゼロの商品があり、賢い投資家はノーロードの投信を選ぶのが常識だ。人間のセールスマンを通じて買うと、販売手数料が掛かるケースが多い訳だが、3%はいかにも払い過ぎだ。人がいいにもほどがある。

 また、年率1.5%を超える運用管理手数料も高い。10年保有すると単純計算で投資額の15%もの支払いになる。実際には、大幅に元本割れすることが多いだろうから、そこまで掛からないかもしれないが、元本割れはもっと嬉しくあるまい。

 純資産残高上位の5ファンドを持っている方は、「マネーリテラシーのかけらもない」と言い切って構わない。

 現実には、たちの悪いセールスに乗せられたのだろうと推測する。この純資産残高のランキングには、日本の投信販売の残念な現実が見える。

 ちなみに、これらのファンドを持っている人にとって、金融論的に正しい行動は「即刻全額売却」である。買値よりも下がっているとしても、躊躇なく売っていい(値下がりは既に起きた損であり、意思決定論的には無視するべき「サンクコストだ」)。付け加えるなら、こうしたファンドを平気で売ったセールスマンとも縁を切るべきだ。現実的な対処としては、そこまでやらなければ、また新しいダメ商品を買わされてしまうだろう。

 念のため、投資信託投資の「べからず三原則」をまとめておこう。

◆投資信託投資の“べからず”三原則

その一、販売手数料が掛かる投信を買うべからず。

その二、分配金が毎月ある投信を持つべからず。

その三、運用管理手数料が年率1%以上の投信を持つべからず。

 二番、三番に該当する投信をお持ちの方の対策は、買値・現値に関係なく「即刻売却」だ。