新卒社員の定着率を上げる
5つの秘策

 武蔵野では、新卒社員の定着率を上げるために、さまざまな取り組みを行っています。
 定着率向上に貢献しているおもな取り組みは、次の「5つ」です。

1.管理職の数を増やして、「目が行き届く」ようにする
2.課長職以上は「3年定年制」にする
3.新卒社員は、入社後1年で異動させる
4.「インストラクター」と「お世話係」に新卒をフォローさせる
5.内定者研修を実施する

管理職の数を増やして
「目が行き届く」ようにする

 わが社は、「管理職(課長職以上)」が70人を超えています。
 全社員の約3分の1です。
「石を投げたら課長に当たる。投げなくても課長に当たる」のが武蔵野です。

 この70人以上の中で、過去7年以内に辞めた人は、八木澤学、ただひとりだけです。
 でも、辞めた八木澤も今は戻ってきているので、実質ゼロです。

 管理職を多くする理由は、「2つ」あります。
 ひとつは、役職を与えることで、責任感を持つからです。
 他の会社で課長になれない人材でも、武蔵野なら「課長」の名刺を持てます。
 そうすれば、まわりの見る目が変わるから、本人のやる気も上がります。
 2つ目の理由は、部下を辞めさせないためです。

 ひとりの課長に50人の部下を持たせる会社もありますが、わが社に50人の部下を管理できる優秀な社員はいません。
 ひとりの課長が持つ部下は、「5人」が基本です。
 部下の数が少ないと、能力がそれなりでも部下を持てます。人材教育に手間がかけられますし、価値観の共有も容易です。
 コミュニケーションも取りやすい。
 その結果、新卒社員が辞めなくなります。

 多くの社長は、管理職が増えると、「人件費の総額が上がって損だ」と考えます。
 でも、そう考えるのは、会社の数字を俯瞰して見ていないからです。
 わが社は、管理職を増やしたことによって生産性が上がり、残業時間も減った結果、管理職手当を上回るだけの利益を上げることができました。