今年入ってくる社員も「ゆとり世代」です。そして、採用基準を間違えたのは、新入社員が成長しなかった言い訳にはなりません。スタートの段階で、多少のミスマッチがあったとしても成長させることはできるからです。

 新入社員が育たないのは、100%、会社側の責任です。

「ゆとり世代」や「採用」のせいにしていては、今年の新入社員も、残念ながら戦力になるのに時間がかかるでしょう。

新入社員が
持ちやすい勘違い

 それでは、新入社員が期待通りに成長しない、育てることができない根本的な理由は何なのでしょうか。

 それは、新入社員が持ちやすい「大きな勘違い」が根本の原因である場合がほとんどです。そして、入社後の経営者や管理者の言動により、その勘違いが促進されてしまっているのです。

 新入社員が持ちやすい勘違いとは何か。

 それは「会社に入社してからも、自分は会社を評価できる立場にある」という勘違いです。

 日本の多くの会社では、同じ時期に新卒採用が始まり、同じ時期に内定式を実施し、そして、4月に新入社員の入社を迎えます。昨今の売り手市場では特に、数ある会社の中から、学生が会社を選択するという傾向がより強い状況になっています。つまり、「会社を評価」しているのです。

 就職活動生という立場で、会社と接する時は「会社を評価する」という姿勢を持つというのは正しいと言えます。

 また、会社との関係では、一般ユーザーとしての立場もあります。特にB to Cの会社では、一人の消費者として「会社を評価する」のは当然のことです。

 このように、新入社員は、入社してくる前は「就職活動生」として、そして、「一般ユーザー」として「会社を評価」し続けているのです。