昨年は「ゲス」と名のつく不倫が世間を賑わせましたが、数ある不倫のなかで最もゲスなのは「妻の妊娠中に夫が不倫」ではないでしょうか?妻のショックはあまりにも大きく、怒りの矛先が胎児に向けられ、夫の子を宿していることを許せなくなり、堕胎を考え始めることも珍しくありません。私が今まで相談に乗ってきた「妊娠中の不倫」の案件では、十中八九は離婚しています。
小倉優子さん、安田美沙子さんは
離婚を回避したが…
昨年、タレントの小倉優子さん、安田美沙子さんも、妊娠中に夫の不倫が報じられました。どちらも「離婚しない」道を選んだことには非常に驚きました。私が危惧しているのは2人が「妊娠中の不倫」をあっさりと許してしまったことで、男性陣が「妻が妊娠しているから、ちょっとぐらい遊んでも大丈夫でしょ。もしバレても謝れば済むんだから」と勘違いすることです。
「すごくショックでしたし、腹立たしい気持ちでいっぱいでした」「夫はとても反省しています」「これから産まれてくる子どものことを第一に考えていきます」と、小倉さん、安田さんが公表したコメントは、自分(妻)の感情は押し殺して、子どものために夫を許すという点で共通しているのですが、「妊娠中の不倫」を乗り越えるのは決して簡単なことではありません。
夫は弱みを握られているので妻に何も言えなくなるし、妻は少しでも気に入らないと「不倫した分際で何なの!」と蒸し返したり、何より不倫の過去を引きずったまま夜の営みを行うことは難しいので、早々とセックスレスに陥るのです。
このように一度入ってしまった夫婦間の亀裂は、互いの努力で埋めようとすればするほど逆に広がっていき、一時的に離婚を回避できたとしても、結局、数年後に離婚に至ることが多いのです。