夫の「週末サーフィン」が生んだ
埋め切れない夫婦の溝

 先日ある夫婦が、子どもが大学生になったのをきっかけに離婚しました。実はこの離婚の理由は、ご主人の週末のサーフィンだったのです。妻は出産してからも毎週サーフィンを続ける夫に、イライラしながらも「行くな」とは言えず、ずっと我慢していました。いつかは行かなくなると思っていたけれど、ずっと続けている夫を恨み、子どもが大学生になるのを待って、とうとう離婚しました。もちろんご主人は、寝耳に水です。あまりにも驚いて「離婚したくない!」と訴えましたが、妻の意思は固く、離婚に至りました。

 こんな風に書くと、「じゃ、男は子どもができたらゴルフには行けないのか?」と言われてしまいますね。そうではないのです。休日には妻の声も聞いてほしいのです。ある妻は、子どものためにも夫と一緒に家族で楽しい時間を過ごしたいかもしれない。だって夫はいつも残業で夜遅いから、子どもと接する時間がまるでないですよね。だから家族でいられる時間を大切にしたい、と思うのです。

 そしてある妻は、とにかく自分の時間が欲しいから、土曜日の1日だけでも1人で外出して、友達とショッピングや美容室などに行かせてほしいのかもしれません。とにかく、夫が妻の声を聞こうと気遣ってくれたら、妻は本当にうれしいのです。

 もう1つ、ある家族の例を挙げます。夫はベンチャー企業で働くバリバリの営業マン、役員となって活躍していました。もちろん深夜まで働き、3人の子どもの世話はすべて奥様任せ。いつの間にか家庭に夫の居場所はなくなっていました。そんな中、彼の会社が傾き、なんとリストラに遭ったのです。もちろん妻もパートに出ることになりました。この事件をきっかけに彼は「家庭を大切にしよう!」と決めて、早く帰るようになったのですが、時すでに遅し……。

 早く帰る夫に、家族は冷たかったのです。そして、妻から言われた一言は「3人目の子どもが大学生になったら離婚しましょう」というものでした。夫は「えっ、どうして?」と本当に驚いたようです。「俺はずっと一生懸命、家族のために寝ないで働いてきた! それなのにどうして? 俺が悪いのか?」と嘆く彼を見て、「熟年離婚って、こうやって起こるんだな……」としみじみ思ったのです。