現場で起きた不祥事の原因は経営者に行き着く
現場のトップである店長は、企業でいえば社長である。
多くの企業不祥事は現場で起きる。東芝や三菱自動車のように経営者が率先して損失隠しの音頭を取るようなことも時にはあるが、多くの場合、耐震偽装や食品の表示偽装、車の性能偽装など、不祥事は現場で発生する。
しかし、現場で起きたことは、その原因を遡っていけば必ず経営者に行き着く。企業不祥事で、経営者の意思や考え方と関わりなく、現場が勝手に暴走したというケースはめったにない。
高潔な人格の経営者の下では、邪な社員は生きづらいものである。社員が邪道の仕事を行っているならば、必ずその原因は経営者にあると思うべきだ。まさに「魚は頭から腐る」である。そして、光るときも頭から光る。