岡田 単純に、本が1500円で1万部売れたとすると、著者の僕に入る金額は150万。もし本が1万部売れたら、僕の考えを面白いと思ってくれる人が、必ず5%(500人)くらいいるんです。そのうちのまた5%、25人くらいが社員になってくれたら、それだけで280万。出版社から見れば、他の著者は10%の印税を要求するのに、岡田斗司夫はタダ。だから注文が来る。注文がきたら、僕は社員にバーっと発注をかけて本を書く、彼らは学習機会を得られて本がいっぱい出せる、という具合です。

ライブドア株を第二の通貨にする
ホリエモンは国家転覆を企てていた!?

――そんな計算をしてるんですか! 家元にも近いシステムですが、たとえば僕(中村)がそういうことをやろうと思ったら、給料は一切もらっちゃいけないんですか?

岡田 このシステムをどれだけきれいにやりたいかどうかですね。僕は自分を実験例だと思って、FREEexレベル3っていう一番極端なモデルに設定したんです。

堀江 レベル1、2もあるんですか?

岡田 レベル1、2は、全収入をファンとか社員から得なくてもいいじゃないか、という考え。堀江さんのやっているメルマガとかホリエモンチャンネルっていうのは、レベル2くらい。

堀江 たしかに似ているといえば似てるんです。僕はそれ以外の仕事でもギャラをもらってますが、メルマガが収益の半分とまではいかないけど、けっこうなベースになってますから。

――堀江さんって、貨幣経済の最先端にいた人じゃないですか?

堀江 そこはいろいろ誤解があって、僕は会社と国家の関係みたいな、ぜんぜん違うシステムを考えていたんです。ライブドアの株を分割して単位を小さくして、どんどん流動性を高くしていくと、株も通貨と変わらなくなる。

岡田 堀江さんって、資本主義の先端だと思っていたけど、先端をいきすぎて鞍替えっちゃった人なんですよ。ライブドアの株がどんどん市場に出回ると、1円とか10円とかまで価値が下がるときがくる。そうすると国内で第二の通貨になる。

堀江 国内だけじゃないです。社員数が何十万人のワールドワイドなコングロマリットになったら、その中に小売業があり、農業があり、完全なエコシステムができてしまう。それってひとつのバーチャル国家じゃないですか。そこまでいくと、面白い実験ができるんじゃないかって考えていたんですよ。