前回に引き続き、「カメラ素人でも、生き生きした顧客の写真を撮れるようになるコツ」をご説明していきます。
コツ その4
「話に関係のある写真」がいい写真
こちらは第6回の記事でも紹介した矯正歯科の事例広告のトップ写真(写真1)です。
結局、この写真を選びましたが、当初は、その他の写真(2、3)も候補になりました。
写真1は、「写真として良い出来か?」という観点で見ると、さほどでもありません。人が真ん中に立っているだけ、カメラ目線でにっこり笑っているだけであり、プロのカメラマンから見れば「芸なし」の部類に入る写真だと思います。
また「可愛く撮れているか?」と基準で見るならば、ピースサインの写真3の方が可愛いですし、「客観性」「アクティブ感」という見方ならば、右斜めを向いた写真2も良さげです。
しかし私は「事例広告の写真」としては、写真1が一番良いと考えます。なぜならば、「この写真がいちばん歯が目立っているから(そこに目線がいくから)」です。
この事例広告の題材は矯正歯科であり、読む人は、みな歯列矯正に関心がある人です。そんな人たちが一番、注目するのは「歯」のはず。矯正が上手くいって自信をもって笑えているかどうか、幸せになれているかどうか、それが分かる写真が良い写真です。
この考えで見た場合、写真2は、歯よりも瞳の方に目線が行くのでよくありません。同様に写真3もボツ。ピースサインと歯とで視線が分散してしまうからです。