1回1回を丁寧に、親身になって支援を行なうことだ。確かに1回の支援だけを見れば効果は薄いかもしれない。でも、それも何度も繰り返していけば、大きな力になる。それも、みんなで行なえば、とてつもなく大きな力やうねりになる。

 だから、一人ひとりが継続的に支援を行なっていくことが大切なんだ。一人の100歩より……100人の1歩、2歩、3歩。

 日本国民1億2000万のうち、20~60歳の人口は7000万人以上。その何割かが一歩踏み出せばどれだけ大きな力になるか? 「誰か」が何歩も進むより、「みんな」が少し進む方がとてつもなく大きな力になるんだ。

 自分の支援なんて大したことない、とか、俺がやったところで何も変わらない、とか、誰かがどうせやるさ、なんて思わないでほしい。

 俺のところに合計で何百トンもの物資が集まったのも、支援して下さったあなたの一歩のおかげさま。俺たちが被災地へ支援活動を何ヵ月も継続できるのも、あなたの一歩のおかげさま。いま、被災地の状況が少しずつ良くなってきているのも、あなたの一歩のおかげさま。

 あなたの一歩のおかげさまなんです。皆さんの一歩が確実に復興の礎を作ってる。

 この作業はたかーい積み木を積み上げる作業にも近いかもしれない。あるいはジグソーパズルを完成させる作業にも。4段目がなければ5段目は積めない。周囲から一個一個埋めていかないと真ん中のピースは埋まらない。ただ積めばいいってものではなく、丁寧に積まないと安定せず、倒れてしまう。同様に、ぐちゃぐちゃに並べていたのではパズルは完成しない。