LC500は5リッターV8(最高出力351kW、最大トルク540Nm)に10段ATを組み合わせた後輪駆動

 レクサスの大型クーペ、LCはいま最も注目されているクルマといえる。ぜいたくな大型エンジン、後輪駆動にこだわった走り、スポーティだがエレガンスも感じさせるスタイル。

 すべてが欧米の高級車なみにぜいたく。“これこそレクサスに求めていたもの”と両手を広げて歓迎するファンも少なくないようだ。

「レクサスが変わることへの挑戦」。開発の総指揮を担当したレクサスの佐藤恒治チーフエンジニアはLCをそう総括する。

 言葉どおり、レクサス肝煎りのクルマであることは一目瞭然だ。いっぽうで目には見えないが生産方式もクルマと同様あたらしい。

豊田市・元町工場に作られたラインで専任の技能員によって製造されるLC

 LCが作られているのは愛知県豊田市の元町工場。専用のラインを作り、従来にない生産方式が採用されている。

 2017年4月に元町工場の生産ラインが報道陣に公開された。真っ白に塗装された清潔感のある工場で、作業員はみなLEXUSの文字が入ったスタイリッシュな作業着に身を包む。