オフィスの外で効果的に働くには、ちょっとしたコツがある。クラウドの活用だけでなく、仕事の内容に合わせた場所選びがポイント。ノマドの効果を倍増させる外部オフィスの賢い選び方について紹介する。『「どこでもオフィス」仕事術』著者の中谷健一さんによる集中連載第2回です!

ノマド最大の課題は「電源」

 この夏、「省電力」のためにサマータイムを実施したり、残業禁止やオフィスのエアコンの定時停止を予定している企業が多いと聞きます。

 そこで、オフィスの外で仕事をするスタイル「ノマドワーキング」をぜひ試してみてください。

 ノマドワーキングのいいところは、場所を選ばずに仕事ができること。通信機能のついたパソコンがあれば、喫茶店だろうとファミレスだろうと、ときに露天の公園のイスでさえも「オフィス」に変えることができます。

 それも嫌々ではなく、普通のオフィス以上に効果を発揮できるオフィス環境を作り出すことができるのです。

 この夏、喫茶店やカフェでも省電力のために設定温度は高めになるでしょう。しかし、夕方突然営業をやめてお客さんを締め出したり、エアコンを完全に止めることはないはずです。

 ノマドワーカー専用のレンタルスペースなども登場していますし、インターネットカフェやカラオケボックスもお手頃価格で利用しやすい場所のひとつです。電車の中や、駅のホームも慣れてしまうと非常に快適です。

 その気になって探せば、首都圏には意外なほど快適な仕事場所がごまんとあります。

 ただ、そこで注意したいのは、ノマドワーキングの一番の問題は「電源」だということです。

 最近のノートパソコンは充電量が大幅にアップしていますが、まだまだ十分とはいえませんし、大事なところで電池切れになってしまっては仕事に集中できません。電源が使えるお店はノマドワーカーにとってのオアシスです。

 このオアシス検索に便利なのが、電源の使えるお店を網羅した情報サイト「電源カフェ」です。

【電源カフェ】
http://dengen-cafe.com/

 スマートフォンを利用している人は、Googleマップ上で自分のいる場所を表示して、「電源カフェ」と検索すると、電源カフェ登録店舗が表示されるので、移動先でも気軽にノマドに最適なカフェを探すことができるのでお薦めです。

 私は「電源カフェ」をよく使いますが、その他にも「電源検索サイト」はいくつかあります。また、マクドナルドは長時間の作業にはあまり向いていませんが、コンセントの付いている店舗が多いので、「充電カフェ」としての機能も発揮するので便利です。

【その他の電源検索サイト】
・ハックスペース(Hack Space)
・マクドナルドforモバイル
・モバイラーズオアシス
・ソフトバンクWi-Fiスポット検索
・ソフトバンクショップ検索(店舗内はWi-Fi&充電が可能)