ネット時代の今、手帳市場は縮小化の傾向にあります。そんななか、今年で16年目のロングセラーとなっているのが、『和田裕美の営業手帳 2021』(以下、『和田手帳』)です。5年10年以上のヘビーユーザーも少なくなく、『和田手帳』で目標達成し夢を叶える人が増え続けています。また、コロナ禍で不安が渦巻くなか、『和田手帳』に支えられたと言う人も。今回、愛用者2名と2021年から『和田手帳』を使いたいという方1名をお招きし、著者である和田裕美さんと座談会を行ないました。多様な使い方の実例とともに、ウィズコロナを生き抜くヒントをお届けします。(構成・聞き手:両角晴香、ダイヤモンド社書籍編集局)

[座談会参加者プロフィール]
竹内明さん:製薬会社のMR(医薬品営業)担当。2014年、転勤で環境が変わっただけでなく、営業職として伸び悩んでいた時期に『和田手帳』と出会う。以来、『和田手帳』一筋でリピートし続けるヘビーユーザー。熊本県在住。

よっこちゃん:会社員。勤務17年目。会社内のPOPを作成するのが好き。2019年から『和田手帳』ユーザーになり仕事とプライベートの2冊使いをしている。3歳と5歳の二児の母。京都府在住。

久保眞理子さん:経営者。大学卒業後、商社、IT企業の人事を経て独立。小学生の授業から大人の資格取得までサポートする個人塾を滋賀県で開講。毎年手帳を買うが「使いこなせた試しがない」のがお悩み。7年前に『和田手帳』を3ヵ月使用した経緯がありリベンジを図る。

手帳を見れば
健康状態がひと目でわかる

竹内明さん(以下、竹内) 緊急事態宣言が発令され、在宅勤務になったときに「太るな」と思いました。ゴルフの打ちっ放しに行ったり自宅でトレーニングも始めたりして、やった日と体重を『和田手帳』に記録するようになりました。勤務先では糖尿病の薬剤も扱っているので、勉強も兼ねて糖質制限を始めたんです。

手帳がウィズコロナ時代を生き抜くツールになる体重やトレーニングについて記載された竹内さんの手帳。グリーン文字が体重、赤文字が運動記録。PTはプライベートトレーニング、HKは一人カラオケの略。

 おかげさまで7キロ体重減。それらのデータを『和田手帳』に記録することで医師に話題を提供できますし、手帳の月間スケジュールを見れば自分の体調がひと目でわかるようになりました。

──2021年版からは、週間スケジュールの右ページの右下に罫線のないフリーの記入欄を設定しました。体重を記録するなど自由にご活用ください。

久保眞理子さん(以下、久保) 新型コロナの影響で、私が経営する塾でもオンライン授業が増えました。それで気がついたのです。デジタルだとその日行なった授業の情報が消えてしまう感覚があるのです。きれいさっぱり一回こっきりで。子どもたちと対面で触れ合わないからかもしれません。それだと困るので、今は授業で何を行なったのか手帳にマメにメモして次の授業につなげています。手帳のありがたみを感じる日々です。

前編で)手帳を書くことが3ヵ月以上続かないと言いましたが、今年に限ってはこうした切迫した状況もあって、人生で初めて1年近くも書き続けることができました。このまま次の手帳にいける!と思っていたとき、和田さんの講演で手帳の話を聞き、『和田手帳』に移行しようと思った次第です。

手帳がウィズコロナ時代を生き抜くツールになる座談会に参加していただいた竹内明さん(右)、よっこさん(左上)、久保眞理子さん(左下)。

よっこちゃん(以下、よっこ) たしかに、子どもの習いごとやママ友とのコミュニケーションもオンラインになりましたよね。“ビフォーコロナ”よりかえって忙しくなった気もしますが、忘れっぽい私が8割方イベントに参加できているのは『和田手帳』のおかげです(笑)。予定を紙に書くことで備忘録になっているのです。

 それと、私は緊急事態宣言中も変わらず出勤していたので、不安で心が折れそうになるときがありました。『和田手帳』の最後に収録されている『元気が出る言葉』を何度読み返したことか。本当に心の支えになりました。

職場の空気まで浄化してしまう
「Weeklyのメッセージ」

竹内 『和田手帳』で一番気に入っているのは、毎週読める「Weeklyのメッセージ」です。コロナに限らず営業パーソンは、業績、市場、顧客と考えることが多く、モチベーションの維持が難しい面があります。でも、落ち込んでいても仕方ないんですよね。営業パーソンは仕事で返すしかないのですから。浮き沈みのある私を鼓舞してくれるのが「Weeklyのメッセージ」です。

手帳がウィズコロナ時代を生き抜くツールになる和田裕美(わだ・ひろみ)
京都生まれ。ビジネスコンサルタント・作家、株式会社HIROWA代表、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。営業力・コミュニケーション力・モチベーションアップのための講演・コンサルティングを国内外で展開している。累計220万部超の著書に『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『稼げる技術』(以上、ダイヤモンド社)等多数がある。(毎日配信、登録無料「ワダビジョン」@wadahiromi和田裕美ブログ)。

和田裕美(以下、和田) 落ち込んだときに「Weeklyのメッセージ」を読むというユーザーの声をよく耳にします。「私だけに言ってもらっていると錯覚を起こすほど毎回ドンピシャです」と報告してくださった方もいるんですよ。

よっこ 「Weeklyのメッセージ」のおかげで、職場の空気感が良くなったんです。たとえば、朝礼で発言を求められたら、話しベタな私は緊張して上手く話せないのですが、そんなときこそ「Weeklyのメッセージ」を同僚にシェアするようにしています。

 たとえば「『今週はコミットメントのウィーク』だから皆さん一緒にがんばりましょう」とエールを送るんです。すると徐々に同僚との間にポジティブな空気が流れるようになったんです。和田さんの「言葉の力」には驚かされてばかりです。