6月1日(水)
~日記の反響→会食→深酒→メガネ~

 前回執筆した日記らしきものが掲載され、同僚編集部員から愛情あふれる感想をたくさんいただきました。

『絶対ブレない「軸」のつくり方』編集担当のHが隠し撮りしてくれた私の近影、若干ブレています。次回はもっと覇気のあるさわやかな表情を撮ってくれることを希望したいところ。

T女史による斬新なアイコン案。

 編集部きっての辛口編集者で、『希望をはこぶ人』編集担当のTからは「アイコンのシマウマが良くないね」と手書きのデザイン画を貰いました。大変残念なことに、若輩者の私はT画伯の素晴らしさを理解できるセンスを持ち合わせていなかったため、気持ちだけありがたく受け取っておくことにします。

 この日の夜は、I編集長の会食に同席させてもらい、慶應義塾大学の教授とお話をさせていただくことに。

 教育者でありビジネスの第一線で活躍されてもいる方のお話はとても刺激的で、東日本大震災にともなう社会状況や学生の意識変化の様子、今後の日本企業のあり方など、大変多くのことを勉強させていただきました。

 同じ現象であっても、視点を変えるだけでここまで深い分析ができるのかと、一言も聞き漏らさないように食事を忘れてお話に聞き入ってしまうほどです。

 会食でいただいた刺激を和らげるため、終了後、I編集長とそのまま飲みに。11時ごろに飲みはじめたはずが、いつのまにか時計は朝3時を過ぎ。色々とアドバイスを貰うなど、とても充実した話をしていたはずなのですが、お互い詳細は覚えていないというのが恒例行事です(笑)。

 必ずメガネを携帯する。社歴2年あまりに過ぎませんが、これは第2編集部I編集長、そしてI編集局長と飲みに行くときに忘れてはいけない教訓となっています。

 コンタクトレンズが潤いを保てる時間に帰れる保証はありませんから。

6月2日(木)
~先輩のアドバイス→打ち合わせ同席→飲み会→中性脂肪~

 今日は、私の隣に座っている編集者Iを誘ってランチに。

 Iがダイヤモンド社に転職してきて1年ほど経ちますが、どれもヒット作品となる大変優秀な編集者です。最近では『40代を後悔しない50のリスト』が発行部数10万部を突破。穏やかな物腰と端正な顔立ちから“王子”という通称もあるとかないとか。

 Iも私も愛煙家ということがあり、営業部時代から喫煙所でコミュニケーションをとる機会は多かったのですが、これからは編集者としてのIに色々と教えてもらおうと思っています。

 今日のランチでは早速、「そうだ、ムラタさんにひとつアドバイスを」という絶好のチャンスが。「これは!」と思い真剣に耳を傾けてみると。

「ゲラって想像以上にタバコの匂いを吸うから、デザイナーさんがタバコ嫌いの人じゃないといいですよね」

 なるほど。Iの口から編集の秘訣を聞き出すには、もう少し時間がかかるようです。

 夕方にはI編集長に同行し、スター・マイカ株式会社代表取締役社長水永政志さんとの打ち合わせに同席させていただきました。水永社長はダイヤモンド社から『入門ベンチャーファイナンス』を発行されています。

 ボストン・コンサルティング・グループ、ゴールドマン・サックス証券などで活躍されたのち自ら会社を興した水永社長のお話は、大変示唆に富んでいました。同席させてもらっている立場にもかかわらず、私からも色々と質問をしてしまうほど。

 どんな質問にも大変真摯に答えていただき、素晴らしい時間となりました。水永社長は学習院大学でファイナンスの講義もされています。この方のお話を聞くことができる学生が羨ましい。

 そしてこの日の夜は急遽会食がなくなったため、一度断っていた飲み会に参加しようと、週刊ダイヤモンド編集部記者であり、中途ですが私と同期入社の記者に電話。夜が更けるにつれて週刊誌のメンバーがぞろぞろと集まってきて、解散したのは結局朝の2時過ぎ。

 去年の健康診断でひっかかってしまった中性脂肪の値が改善するのは、しばらく先のことになりそうです。