古くから“食べるクスリ”として健康づくりに活用されてきたニンニクですが、ここにきて改めてその評価が高まってきています。

 とりわけ注目されているのが高血圧など循環器系疾患に対する予防・改善効果。オーストラリア・アデレード大学の研究グループも2009年に「ニンニクには降圧剤並みに血圧を下げる効果が期待できる」として、著名な医学専門誌に研究結果を発表しています。

 報告によれば、高血圧患者にニンニクのエキス(栄養補助剤)を1日あたり3.6~5.4㎎服用してもらったところ、最大血圧が平均8.4㎜Hg、最小血圧が平均7.5㎜Hg下がったとのこと。これは一般的な降圧剤にも劣らない効果といいます。

 もともとニンニクが心臓など循環器系の働きを促進する作用のあることは科学的にもかなり解明されていましたが、今回の研究もそれを裏付ける結果になったわけです。