日本におけるニンニク研究の第一人者として知られる有賀豊彦・日本大学教授によれば、ニンニクに含まれるメチルアリルトリスルフィド(臭いの成分の一種)には抗血栓作用といって血液の凝固を防ぐ働きがあるとのこと。

 これが血圧の改善に中心的な役割を果たすものと考えられています。ちなみに前記研究において被験者が1日あたりに摂取したニンニクエキス量を生ニンニクに置き換えると約2分の1粒。つまり1日1粒も食べていれば高血圧の改善や予防には十分有効ということになります。

 その場合に工夫したいのは調理法。ニンニクにはほかにも抗ガン、抗酸化、強壮、殺菌、抗ウィルス、インスリン活性など、さまざまな健康効果があるとされていますが、調理の仕方によって薬理効果を持つ成分の生成に差が出てきます。

 抗血栓作用、すなわち高血圧対策ということなら生ニンニクのスライスやすり下ろしが一番。有効成分である臭いの成分はニンニクを傷つければつけるほど生成されるからです。

竹内有三(医療ジャーナリスト)