『9割の日本人が知らないお金をふやす8つの習慣』著者の生形大さんと、“スッチー大家”こと、上原ちづるさんの対談。最終回の今回は、サラリーマンでもできるストックビジネスについてお2人が意見を交わしました。
まずはストック収入をつくる。
それから起業に挑戦を
上原 最近では自分でビジネスに挑戦したいという女性が増えています。起業塾などは女性でいっぱいです。
生形 いいことですね。でも私がおすすめしているのは、まずストック収入をつくってある程度の生活基盤を構築してから、自分のやりたいビジネスを始めることです。最初からネイルサロンに挑戦して失敗したら、貯蓄がなくなり、サラリーマン生活に戻ることになります。
上原 おすすめのストック収入につながるビジネスは?
生形 ベースは不動産投資です。私がサラリーマンをリタイアできるきっかけとなったのも、アパート・マンション経営でした。不動産投資のメリットは、自己資金が少なくても銀行から多額の融資を受けられること。つまり、レバレッジを利かせやすい。サラリーマンが取り組むのに打って付けです。
上原 でも最近では融資を受けて不動産投資を始める人が多く、それで物件価格は値上がりしています。空室率の上昇も問題になっていますよね。
生形 その通りです。だからこそ、今、この時期に買うなら物件選びは本当に慎重にやらなきゃダメ。ただ2017年度に入ってからは金融機関の融資姿勢が厳しくなっているから、その影響で物件価格は下がるかもしれません。また、世帯数が減少を始める2020年のオリンピック前後くらいには、相場がドーンと落ちると思うので、その時は大きなチャンスです。
上原 歴史は繰り返しますから、下がる時は下がるし、上がる時は上がる。その波に上手に乗らないといけないですね。
生形 リーマンショックの頃、不動産投資に興味を持つ人は少なかった。でも価格が上がっている今は、不動産投資をやりたいという人が増えている。本当は逆じゃないといけないんです。