次世代の必須スキルといわれるプログラミング。昨今はプログラミングの授業を行う小学校も出てきている。そんななか、営業職一筋といった人のように、プログラミングとは縁のなかった文系育ちの社会人がプログラミング教室に通う例も増えているという。まったくの初心者が、今からプログラミングを習うことにメリットはあるのだろうか?(フリーライター 光浦晋三)

プログラミングは「義務教育」に
焦るサラリーマンも教室に殺到

小学生でも必修になるという現実に焦り、プログラミング教室に通う文系ビジネスマンが増えている。しかし、彼らがイチからプログラミングを学ぶことに、いったいどの程度のメリットがあるのだろうか?

 これからの時代、小学校ではパソコンの操作を覚えるだけでなく、プログラミングが必修となるという。

 文部科学省が今年3月に発表した小学校の次期学習指導要領の総則には「児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動」と「プログラミングを体験しながら、コンピューターに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付ける学習活動」を各教科等の特質に応じて、計画的に実施するとしている。

 漢字や四則演算同様、この先、プログラミングは義務教育で会得するものとして必要不可欠なものになる。子どもの頃から学ぶことによって、コンピューターを高度に使いこなすだけでなく、論理的な思考力も養えるというわけだ。

 私立大学の文系学部を卒業し、新聞社の記者職に就いている40代男性は「プログラミングなんて、理系大学を出て、エンジニアやプログラマーになるような人にだけ必要なことだと思ってました。でも、小学校でも必修になるなんて…。時代の流れ、社会の変革とはいえ、俺たちは小学校で教わることさえ知らないような存在になるのか、という絶望感を味わっています。まだ頭が柔軟な20代、30代の中には、今からでも遅くはないと、プログラミング教室に通う人も増えてきています」と語る。

 実際、プログラミング教室をネットで検索してみると、その多くが「子ども」だけでなく、「社会人」を対象にしたコースを設けている。また、今の文系学生の中には、専門学校など大学とは別の場所でプログラミングを学んだり、独学をしたりして、IT企業に務めて高収入を得る例も出てきているという。