知識ゼロ、経験ゼロからプログラミングを学ぶには…。新刊書籍『文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと』から抜粋してお届けする連載第3弾。今日は何から始めたらいいかわからない人のためのプログラミングの学び方です。
プロになるわけじゃない。
でも少しかじってみたいという人に
プログラミングやプログラマーに興味が出てきたら、趣味の範囲でプログラミングに挑戦してみるのもいいものです。
趣味としてプログラマーになるのは、何歳からでも大丈夫です。
筆者の周囲には還暦を迎えてもまだ趣味でプログラミングしているという方が大勢います。
プログラミングに年齢の上限はないのです。
ちょうど、囲碁や将棋のようなものです。
いくつになっても下手な人は下手ですが、上手い人は上手い。
しかし練習すれば確実に上達する、というのがプログラミングの面白さです。
『文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと』の第3章ではプログラミングに入門するにあたり、どこから入り、どう学べばいいのかについて紹介しています。
「えー、でも数学ニガテだったし……」
と思うかもしれません。
大丈夫です。いまのプログラミングに、数学の要素はほとんど全くといっていいほど出てきません。どちらかというと国語に近いのです。
では、簡単なプログラムを紹介しましょう。
以下のプログラムは「こんにちは」と画面に表示するだけの簡単なものです。
「JavaScript」というプログラミング言語で書くとこうなります。
「PHP」で書くとこうです。
これを「Ruby」という言語で書くとこうなります。
「C言語」で書くとこうなります。
いろいろなプログラミング言語での「こんにちは」を例にしてみましたが、どうですか?
思ったより簡単そうじゃないですか?
それぞれ、「alert」「echo」「puts」などと書き方は違いますが、それらの言葉はいずれも「文字を表示しろ」という命令です。
それに、RubyとC言語ではどちらも「puts」と、同じところが面白いですね。
また、「こんにちは」という文字はどの言語も「”(ダブルクォート)」か「’(シングルクォート)」によって囲まれています。
JavaScriptとC言語ではさらに丸カッコで囲まれているところまで同じですね。
実はプログラミング言語は人工言語なので、お互いに影響を与えながら進化してきたという歴史があります。ですから基本的にはどれかひとつの言語を学んでおくと他の言語も習得しやすいという性質があるのです。