キーマンが喜ぶメールの送り方――「キーマンRe理論」

  キーマンと呼ばれる人は、たいてい一日中忙しくしており、机でじっくりと考えごとをしたり、メール処理の時間もないものです。

  そこで、そんな1秒でも無駄にしたくないキーマンのことを考えつつ、自分の要求もきちんと伝え、かつキーマンにも気にいられてしまうメールの送り方をお伝えします。

  その方法とは、メールの返信では必ず「Re:」を使うことです(→「キーマンRe理論」)。

  通常のメールマナーだと、メールで何かのやりとりをするときは、その都度、新しくメール件名をつくって送らないと失礼だと思われています。
  しかし、キーマンに限っては、それはかえって失礼にあたります。
  その都度、新しいメールで送るということは、過去の話題を振り返るときに、相手に別のメールを探してさかのぼるという手間を生じさせてしまうからです。

  たとえば、「先日の件、その後いかがでしょうか?」とメールをした場合、キーマンはいつが先日かわからないメールを、わざわざ探さなければなりません。
  そこで、「どの用件に対する返答なのか」がわかりにくくならないように、「Re:」でメールを返すのです。

  先ほどの例でいうと、何度かメールのやりとりをしている「Re:」に返信する形で、「先日の以下の件、その後いかがでしょうか?」と「Re:」で送れば、新しく送ったメールの下に過去の内容もついているため、いちいち該当メールを探す必要がなくなり、手間が省けて、過去のいきさつも瞬時に理解できるようになります。

「Re:」を使うだけで、メールの検索性、一覧性を高め、相手に余計な手間をかけさせないようになり、「○○さんのメールはわかりやすい」と褒めていただけるようになります。

  また、自分自身もメール情報を正確に把握できるため、「言った、言わない」の行き違いや単純ミスを防ぐ効果も期待できます。