三流営業マンがゴルフの腕前も営業成績もダメな理由

かつて筆者は住宅メーカーでトップ営業マンだった。ダメ営業マンだった頃もあり、その時代を振り返ると、趣味のゴルフの腕も冴えなかった。ゴルフと営業の成績には意外な共通点があったので、ゴルフのプレイを例にして営業成績を向上させるコツを伝授したい。(営業サポート・コンサルティング代表取締役、営業コンサルタント 菊原智明)

営業成績もイマイチならば
ゴルフの腕もイマイチ

 私はいろいろなスポーツをするのだが、その中でもゴルフが好きでいろいろな方とラウンドさせていただく。ゴルフは自分のプレイ時間より、他の人のプレイを見る時間の方が長いスポーツ。また怖いくらい人間性が色濃く出るスポーツでもある。

 《この方はおだやかで正直者だろう》と思われている人もゴルフでは気性が荒くなったり、ズルをしたりと別人に変わってしまう。そんな人も少なくない。

 ゴルフをしたことかある方ならば《確かにそういう人いるよね》とうなずいていただけると思うが、思わず本当の自分の姿が出てしまうものなのだ。

 ダメ営業マン時代の私は休日に仲間とゴルフをよくしていた。私自身が三流営業マンだったため、ゴルフ仲間も似たような営業マンたちだった。営業成績もイマイチだったが、ゴルフの腕もイマイチだった。

 私も含めゴルフが上手くならない人には共通点があった。まず、他人のプレイをほぼ見ていない。しかも、こういった人たちは総じてマナーも悪かった。

 そもそも人のことを見ていないから“人に迷惑をかけている”ということすら気がついていないのだ。