強い作品はよみがえる
――これまでのお仕事は変わらず進められる中で、新しいことも模索していきたいと。
玉置 今までの経験から実感していることのひとつに「強い本は色褪せない、強い本は何度でもよみがえる」という思いがあります。
『リーダーシップ アメリカ海軍士官候補生読本』という本は、1981年から30年かけて39刷を重ねています。また、『カエルを食べてしまえ!』は2002年刊行ですが、著者のブライアン・トレーシーが新作を出すたびに話題に上がり、増刷を重ねています。ドラッカーの『マネジメント』をはじめとする作品も同じですよね。
話題書として短期的にベストセラーになる本も重要ですが、初速はそれほどの勢いはなくても長期間じわじわと売れ続ける作品を扱うことが私自分のモチベーションでもあります。ひとつの本と長く歩き続けるということを、これからもまだまだ突き詰めたいなと思います。
「強い本は色褪せずによみがえる」。良書は長く読み継がれます。玉置さんのご協力を仰ぎながら、我々もそんな本をつくっていきたいと改めて感じました。玉置さん、ありがとうございました。