そこは戦いになるでしょうね。複数のものが出てくるでしょう。ですが、多過ぎても不便なので、いずれ収束すると考えています。

 ドコモではdマーケットをはじめ、外食や交通など、さまざまなコンテンツを提供していますが、全て統合されているわけではありません。まずそれをしっかりと統合した基盤を作り、APIを使ってもらうことを目指しています。

──そうした基盤が形としてまだ発表されていません。

 ですから現在、それを構築しています。ユーザーとの自然な対話、最適なサービスを提供する先読み、IoT(モノのインターネット)機器との接続という、三つの異なる機能のエンジンが、ドコモのAIの柱になります。

 三つのエンジンのAPIを今回公開し、2017年度末にメーンエージェントのサービス開始を目指して開発を進めています。使い勝手の良いAIエンジンがあり、いかに応えられるサービスの範囲が広いかが勝負どころでしょう。

よしざわ・かずひろ/1955年6月生まれ。79年岩手大学工学部卒業、日本電信電話公社入社。2011年NTTドコモ取締役、12年常務・経営企画部長、14年副社長。16年6月より現職。 Photo by Toshiaki Usami

──現時点で、使い勝手の良さについてはどうみていますか。

 機能の良さについては自信があります。特にドコモの強みの一つは、日本語の認識能力の高さになるでしょう。

 ですが、ヒューマンインターフェースやユーザー体験についてはもっともっとこだわらないといけないと考えています。

──16年度決算で、そうしたサービスなどのスマートライフ事業の営業収益(売上高)が微減です。

 携帯電話向け放送サービス「NOTTV」を16年6月にやめた影響が100億円単位で出ています。また、子会社のテレビ通販会社オークローンマーケティングの収益も落ちました。15年度は筋トレマシーン「ワンダーコア」が売れていたのですが、16年度の売れ行きが細りました。

 とはいえ、NOTTVが不採算だったので、営業利益で見れば増益です。法人ソリューションも含めたスマートライフ領域の17年度の営業利益は1300億円(16年度は1119億円)の見込みで、サービスを増やし、20年度の営業利益2000億円が目標です。