自分の頭で「考え切った」姿勢を伝えよう

 では、どうすればいいか。答えはひとつ、自分で考えきったうえで「クローズドクエスチョン」で質問することです。クローズドクエスチョンとは、オープンクエスチョンとは反対に、イエス・ノーで答えられる質問のことです。

「このようなイメージで資料作成を進めたいのですが、よろしいでしょうか?」
「クライアントからの問合せに、このような文面で返信しようと思いますが、よろしいでしょうか?」

 こうすることで上司は、「そうだね、そのまま進めていいよ」「その理解でいいよ」という前向きな反応を返すか、「いやいや、ここは違うんじゃない?」と簡単に指摘を返すだけなので、上司の負担は少なくなります。さらに、クローズドクエスチョンは、自分の考えを必ず提示するので、しっかりと「自分の頭で考えきった」という姿勢も上司に伝わります。 すると、「こいつは自分で考えて動ける使える部下だ」とポジティブな評価を得られ、上司との関係もどんどん改善していきます。

 いままでやってきた質問がオープンクエスチョンだったのであれば、ぜひ意識的にクローズドクエスチョンで質問するようにしてみましょう。それだけで、上司との関係や、あなたへの評価はまったく違ったものになるはずです。