宅配ボックス導入で
くたびれたマンションを変身

「どうせうちは築20年の古いマンションですから関係ありません」と諦めるのはまだ早い。既成のマンションでもスペースさえ確保できれば、最新鋭の宅配ボックスを導入できる可能性がある。

 例えば、郵便ボックスのあるスペースは大抵その下には何もない。下部を宅配ボックスに、上部を郵便ボックスに模様替えする提案は各社から出ている。くたびれた無骨な郵便ボックスと、その下には返却するための出前食器が乱雑に置かれているような典型的20世紀マンションの光景も、スマートに一変することができるのだ。

 上から下まで平面の郵便ボックスを、出前食器返却スペースを兼ね備えた宅配ボックスに変えれば、見苦しい食器類や捨てられたチラシのないすっきりした玄関ホールとなり、マンションの印象はすっかり変わったものになるだろう。

 既成のマンションの価値を引き上げるのは容易ではない。宅配ボックスに限らず、インターホンの入れ替えや高速インターネット回線、防犯カメラシステムの導入などもしきりに提案されているが、どうしても見た目のインパクトには乏しい。しかし、宅配ボックスの導入は、利便性だけにとどまらず、マンションの顔とも言える玄関ホールをいまどきのイケメンへと大胆に変身させる可能性を秘めているのだ。

悪い奴らとの知恵比べ
セキュリティの進化

 最初に商品化された宅配ボックスは、ダイヤル式だ。実はこのタイプ、アパートなどを中心にまだ相当数存在する。しかし残念ながら、わが国はもう無防備に平和を謳歌できる社会ではなくなってしまった。事実、ドライバーが暗証番号を記した伝票を郵便ボックスから抜き出して、届けられたものを盗む事例が多発したので、「原則的に、ダイヤル式宅配ボックスには荷物を入れない」としている宅配業者もある。