「ブランド物を買い漁って借金」は昔の話?
ごく普通の女性も借金地獄に

 実は、アラサー世代の筆者の周りにも、「月々のカード返済に追われている」という同年代の単身女性が多い。湯水の如く金を使うでもなく、通常の生活を送っているはずの女性たちが、なぜクレジットカードで借金を重ねてしまうのか。

「女性の場合、10年ほど前まではブランド物を買い漁るなど、高額商品の買い物のせいで借金が返せなくなるケースが目立っていました。今でも、買い物依存でローンが返せなくなるのは、年齢を重ねた方のほうが比較的多いですね。一方、近年はコマゴマとした支払いが続いた結果、返済が困難になるパターンが増えています」と、語るのはNPO法人消費者サポートセンターのスタッフ、用山さんだ。

 では、どのような条件の女性がこのような状況に陥るのか。それは主に2つのタイプに分かれるという。

 ひとつは、金銭感覚が身についていない10代から20代前半の若い女性に見られるパターンだ。

「これまで自由に使えるお金といえば少額の小遣い程度だったのが、クレジットカードを持つことで、急に何十万単位の買い物ができるようになるわけです。まだ若いので大きな買い物は少ないですが、ちょっとした服やアクセサリーを購入したり、友人との交遊費などでカードを使い続けてしまう子が多いのです」(用山氏、以下同)

 そしてもうひとつが、前述したAさんのように必要経費が収入を上回り、生活のためにカードを使い続けるパターンだ。それも、冠婚葬祭が重なったり、帰省費用がかさんだり、あるいはちょっと見栄を張って海外旅行に行ったりと、一度の予定外の出費のせいで、カードの返済ループから抜け出せなくなる女性が増えているという。

「当然、休職や退職などで収入が途切れるようなことがあると、結果としてさらに借金を重ねることになります。派遣社員やフリーターなど、収入面で安定していない方が多いのも、単身女性の借金が増えているひとつの背景といえるでしょう」(同)